2003年06月13日(金)

Ｆ１第８戦カナダＧＰ予選第１日目　水煙を上げてタイムアタック

ヘビーウェットの中、Ｏ．パニスが１０番手、Ｃ．ダ・マッタが１６番手で予選第２日目へ

２００３年６月１３日（金）（カナダ・モントリオール発）

２００３年Ｆ１世界選手権のシリーズ折り返しとなる第８戦カナダＧＰの予選第１日目が、６月１３日（金）にカナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われた。

予選第１日目に先立って午前１１時から行われたプラクティスでは、セッション途中から降り出した雨のため、各車、タイムを伸ばせないままに終了。Ｏ．パニスは１６周を走り１分１７秒４６４で５番手。昨年までは、ＣＡＲＴシリーズを、このコースで戦ってきたＣ．ダ・マッタは、２３周を走り、１分１８秒５５９で１１番手に付け、予選１日目へと臨んだ。

雨はその後も降り続き、午後２時から行われた予選第１日目もヘビーウェットコンディション。雨足は予選セッション中も弱まらず、コースアウトが続出。現在のポイント獲得順のタイムアタックでは、１３番目に出走したＣ．ダ・マッタが１分３８秒２４４で１６番手、１８番目に出走したＯ．パニスは、１分３７秒３１３で１０番手につけ、明日の予選第２日目へと臨むこととなった。

オリビエ・パニス：　＃２０　シャシー：ＴＦ１０３／０５
　　予選１回目：１０番手　１分３７秒３１３（ポールと６．３８８秒差）　出走順：１８番目
「誰にとっても最悪のコンディションだったが、明日の予選２日目に向けて、少しでも良いポジションを獲得しようと、全力を出し切ってタイムアタックをした。このサーキットでミシュランのウェットタイヤをテストした経験が無いにもかかわらず、チームは良い仕事をしてくれた。難しいコンディションだったが、初日から良いスタートが切れたと思う。チームが一丸となって、明日の予選２日目では、さらに好結果をもたらすことが出来るように頑張る」

クリスチアーノ・ダ・マッタ：　＃２１　シャシー：ＴＦ１０３／０７
　　予選１回目：１６番手　１分３８秒２４４（ポールと７．３１９秒差）　出走順：１３番目
「朝のプラクティスでは、コンディションが目まぐるしく変化し、セットアップを施すことに苦労した。今朝も路面が濡れていたが、予選第１日目のタイムアタックでは、雨が激しくなり、まったくタイヤのグリップを得られなかった。今日のようなウェットコンディションでは、ミスを犯すことが許されず、完璧なドライビングをすることは、とても難しい。このコースを走った経験が、今朝のプラクティスで充分に走れなかったことへの手助けとなった」

チームマネージャー　アンジュ・パスカリ：
「初日から幸先のよいスタートを切ることが出来、満足している。朝のプラクティスで何もトラブルが発生しなかったことで、予選第１日目に向け、余裕を持ってセットアップの変更を施すことが出来た。悪天候のコンディションで、Ｏ．パニスとＣ．ダ・マッタ２人のドライバーの結果には、満足している。今日のようなウェットコンディションでは、同じ条件でタイムを競ったわけではないので、他車との比較は難しいが、大きなトラブルが発生しなかったことは良かった。明日の予選第２日目も、ウェットコンディションになった場合、あさっての決勝レースは、荒れると思う」

＜カナダＧＰ予選第１日目＞
天候： 雨
気温： 最低気温１６℃　　最高気温１７℃
路面温度： 最低１６℃　　最高１７℃
湿度： ８４％
Ｔ－ＣＡＲシャシー： ＴＦ１０３／０４（クリスチアーノ・ダ・マッタ仕様）

予選第２日目は、６月１４日（土）午後１時（日本時間１５日午前２時）から行われる。