第8戦 カナダGP 2003

2003年06月14日(土)

カナダGP - 予選2日目レポート

モントリオールで開催されているカナダGPの予選2日目でパナソニック・トヨタ・レーシングチームは、これまでの努力が実り、チームとして最高の結果を得ることができた。オリビエ・パニスがシーズンの折り返しとなるこのレースで1分16秒598で7番手のポジションをゲット。チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタはパニスからコンマ23秒遅れの9番手を得た。これは彼のベスト予選順位だ。

昨日のウエットコンディションから一転してドライコンディションで行われた予選2日目では、トップ10の中に7台のミシュランユーザーが入るという結果だった。

金曜日に数周だけドライで走行できた後、土曜日のフリー走行は、ウエットからドライへとコンディションが変化した。このセッションで2台共にスピンしてしまい、ダ・マッタのクルマのダメージはひどく、スペアカーを用いることとなり、パニスのクルマはチームの迅速な作業で修理された。

「クルマのダメージは小さく、コースインしてクルマが完璧に直っているのがわかった。チームスタッフの本当に晴らしい仕事によって予選に向けて準備されたクルマは、最高だった。そして僕も頑張ることができたし、タイヤもすごく良かった。決勝レースでも我々は、かなり行けると思う」とパニスはコメントしている。

「このポジションは僕にとってベスト予選ポジションだし、連続してトップ10のグリッドをゲットしたのはすごいことだ。クルマはブレーキング時でも安定しているので、確実にクルマのセットアップが進んでいるのは間違いない。午前中にクルマを壊してしまったけれど、コンディションはどんどん変化していて、午後に再びコンディションが変わったからセットアップの時間をロスしたわけじゃない。二人そろってポイントゲットしたい」とダ・マッタはコメントしている。

BMWウイリアムズのRシューマッハーが1分15秒529で今シーズンモナコから2連続ポールポジションを獲得、チームメイトのJPモントーヤが1分15秒923で続いている。フェラーリチームの兄、シューマッハーは1分16秒047で3番手、これに0.001秒差でルノーのFアロンソ、Rバリチェロは、1分16秒143でチームメイトからコンマ1秒差で5番手。ジャガーチームのMウェーバーが1分16秒182で6番手となった。

チームマネージャーのアンジュ・パスカリは、「コンディションがころころ変わることはよくある。嬉しいことにわれわれは、予選にマッチしたクルマをセットアップできて最高の結果を残すことができた。午前中に立て続けにアクシデントに見舞われただけにこの結果には満足している。変化の多い状況では経験と膨大なデータがものを言うものだが、われわれのような新しいチームが良い結果を出すことができて嬉しい」とコメントした。