第8戦 カナダGP 2003
2003年06月15日(日)
カナダGP決勝 O.パニスが8位フィニッシュで今季初のポイント獲得
ポイント圏内を走行していたC.ダ・マッタは終盤不運なトラブルに見舞われ11位
2003年6月15日(日)(カナダ・モントリオール発)
F1第8戦カナダGPの決勝レースが、6月15日(日)カナダ・モントリオールのジル・ヴィルヌーブ・サーキットで行われた。
F1カナダGPの決勝日を迎えたモントリオールは好天に恵まれ、午後1時、70周のレースがスタート。今季初めて、トップ10グリッドから揃ってスタートを切ったパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、C.ダ・マッタがスタートで一つポジションを上げ、前を行くO.パニスと共に着実な走りで上位を窺う。2度目のピットインでC.ダ・マッタがO.パニスの前に出て、C.ダ・マッタが8位、O.パニスが9位で終盤戦を迎えた。ところが、ゴールを目前にした65周目、C.ダ・マッタはサスペンションのトラブルに見舞われ、戦線離脱を余儀なくされた。代わって、O.パニスがポジションを上げ、8位でフィニッシュ。完走11台というサバイバルレースを戦い抜き、自身にとって今季初のポイントを獲得した。C.ダ・マッタは規定周回数の90%を終了していたため、完走扱い11位フィニッシュとなった。
優勝は、M.シューマッハ(フェラーリ)であった。
オリビエ・パニス: #20 8位 69周/70周 シャシー:TF103/05
「8位フィニッシュという結果は、この週末、素晴らしい仕事をしてくれた全てのチームスタッフにとっても、満足できるものだと思う。良い走りを見せていたC.ダ・マッタは残念な結果になってしまったが、私にとって今季初となるポイントを獲得出来、やっと第一歩を踏みだすことが出来た。クルマは週末を通して非常に好調だった。この調子を維持したまま、次戦ニュルブルクリンクから続く、シリーズ後半戦に臨みたい」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 11位 64周/70周 シャシー:TF103/04
「とてもがっかりしている。何が起こったのかわからないが、シケイン出口付近でサスペンションの何かがおかしくなり、レース続行をあきらめざるを得なかった。チームは素晴らしい働きをし、それまでは全てがうまく進んでいた。我々のチームは1ポイントを獲得したが、これは、チーム全体のパフォーマンスに値するものだと思う。クルマはハンドリングも良く、その性能を活かして好ポジションで走ることが出来ただけに、ゴール目前にしてポイント獲得を逃してしまったことは、本当に残念だ」
チーム代表 オベ・アンダーソン:
「チームにとっては有意義な週末となった。ポイント獲得を目前にしてのC.ダ・マッタのリタイアは残念だったが、2人のドライバーは、週末を通じて非常に良いパフォーマンスを見せてくれた。このレースで獲得できたポイントはわずかかも知れないが、我々にとっては非常に大きな意味を持つ。ここ数戦の苦戦と、これまで行ってきたハードワーク、そしてトップ4チームの速さを考えれば、この結果は満足できるものだ。また、O.パニスがポイントを獲得したことは非常に喜ばしい。これをきっかけに、これからもっと活躍してくれるはずだ」
<カナダGP決勝>
天候:晴れ時々曇り
路面状況:ドライコンディション
T-CARシャシー:TF103/07(クリスチアーノ・ダ・マッタ仕様)
パナソニック・トヨタ・レーシングは、6月17日(火)から19日(木)の3日間、ホーム・サーキットであるポール・リカール・サーキットとスペイン・ヘレスサーキットの2ヶ所で行われるテストに参加する予定。
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