第9戦 ヨーロッパGP 2003

2003年06月28日(土)

ヨーロッパGP - 予選2日目レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは2戦連続して2台のTF103をトップ10グリッドから決勝をスタートさせることとなった。ドライコンディションで行われた最終予選ではクルマのポテンシャルをフルに発揮することができ、オリビエ・パニスが7番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが10番手からヨーロッパGPをスタートする。

シーズンも後半戦に入って、サーキットから1時間足らずのチームの本拠地、ケルンから駆けつけてくれてグランドスタンドから見守るスタッフ達の努力に報いるような、ポイントゲットを期待できるグリッドだ。

金曜日と同様にパニスは、またしてもフリー走行でトップタイムをマーク、期待の中、予選で1分32秒357を叩き出した。

「クルマもタイヤも良かった。カナダまでポイント表に僕の名前が記録されるまで長かったけれど、明日再びポイントゲットできる希望が高まってきた。先週僕らは、実り多きテストができて、最初からクルマのバランスが良かった。これが今回良い結果を生みだしたんだ。予選を早めの順番でアタックしないといけないというのは、路面上にタイヤラバーがまだ着いていないからちょっと損だけれど、でも今日の結果には満足さ」とパニスはコメントしている。

ダ・マッタは、コースが変更されて以後のニュルブルクリンクは今回が初の経験だが、トップクラスのパフォーマンスを披露して1分32秒949をマーク。チームメイトとの間にはルノーのFアロンソ、マクラーレンのDクルサードを挟んでいる。

「完璧なラップができなければ、本当にハッピーではないけれど、僕らの目標であるトップ10内グリッド獲得を僕はこの3戦連続で成し遂げることができた。僕らチームのホームグランプリで良いレースをするお膳立てをすることができたという自信がある」とダ・マッタはコメントしている。

Kライコネンは、前回モントリオールでのスピンから立ち直り、1分31秒523というパーフェクトなラップを刻んで、トップ3台のクルマが0.09秒内にひしめくというスリリングな状況の中で彼自身初のポールポジションを獲得した。

ライコネンの最大のライバル、フェラーリのMシューマッハーは1分31秒555でフロントローを分け。そして彼の弟、BMWウイリアムズのRシューマッハーは1分31秒619で3番手、チームメイトのJPモントーヤが1分31秒765で4番手。わずか0.02秒遅れてフェラーリのRバリチェロ、そしてルノーのJトゥルーリというトップ6の予選結果だった。

パナソニック・トヨタ・レーシングチームのマネージャー、アンジュ・パスカリは「今回ニュルブルクリンクの予選結果は多く要素が良くなった結果だ。われわれが力を示せたスペインGPのように空力が大事な要素だが、全ての要素に於いてわれわれは進歩している。そして本拠地ケルンの皆に明日に期待できる結果を出せた。今回のGPでわれわれは、かなりコンペティティブであると評価して良い」とコメントしている。