第10戦 フランスGP 2003

2003年07月01日(火)

パナソニック・トヨタ・レーシング 2週連続開催となるフランスGPへ

“トヨタTF103”の高いポテンシャルを証明すべく、前戦ヨーロッパGPでの雪辱戦に期待

2003年7月1日(火)(フランス・マニクール・サーキット発)


パナソニック・トヨタ・レーシングは、今シーズン唯一、2週連続開催となる過密スケジュールの中、休む間もなく、今週末のフランスGPに臨む。前戦ヨーロッパGPでは、プラクティスと予選2日目で“トヨタTF103”の高いポテンシャルを発揮しながら、2台ともリタイアに終わった屈辱を晴らすべく、2台完走、上位入賞ポイント獲得を目指す。

2週連続でGPが開催されるため、ヨーロッパGPとフランスGPの間のテストは禁止されている。そのため、フランスGPに向けた準備作業は6月中に行われたが、最終的なセットアップとタイヤの選択は、金曜日の朝、1時間のプラクティスで行わなくてはならない。

フランスGPの舞台となるマニクール・サーキットは、1991年からF1が開催され、フランス国内でF1GPが開催された7つのサーキットのひとつ。また、O.パニスにとっては、母国での開催であり、地元のファンの前で、ポイント獲得を目指す。とても滑らかな路面のコースは、昨年、改修が施され、4.251kmから4.411kmに延長された。特に“Chateau d‘Eau”コーナーの幅が狭められ、最終コーナーを通過してからピットに入れるようになった。この改修により、決勝レースは72周から70周に短縮されて行われる。

チーム代表 オベ・アンダーソン
「ヨーロッパGPの結果は振り返りたくないが、プラクティスと予選で高いパフォーマンスを発揮しながら、2台ともリタイアに終わったことは、本当に残念だ。チームワークもレースまでのパフォーマンスも良かっただけに、前戦のヨーロッパGPが我々のターニング・ポイントとなることを望んでいる。フランスGPでは、強さを発揮することを期待している。“トヨタTF103”は、マニクール・サーキットのような高速サーキットを得意としているので、チームの誰もが、2台ともポイント圏内での完走を信じている。プラクティスと予選での速さを、レース結果に結び付けたい」

オリビエ・パニス #20
「マニクール・サーキットは、私と地元の観客にとって特別なサーキットだ。過去にこのサーキットで好成績を挙げているわけではないが、“トヨタTF103”と高速サーキットとの相性が良いので、今年は自信を持っている。“Estoril”コーナーは、バック・ストレートで追い越しを可能にするために出口でのライン取りがとても重要だ。180度コーナーは、ターン・インと同時にブレーキをかける必要があり、ミスを犯しやすい。改修後のコース・レイアウトは気に入っている。4月に愛車のレクサスでコースを走る機会があり、その経験が実戦で役立つと期待している。地元のファンの期待に応えられるよう、全力で臨む」

クリスチアーノ・ダ・マッタ #21
「前戦のヨーロッパGPと同じように、金曜のプラクティスでコースを学習することが重要だ。7年前に国際F3000でレースを戦った経験があるが、その後、コースが大幅に変わっているので、予選に向けて、早くコースを習得しなくてはならない。カナダGPとヨーロッパGPの2戦連続で、完走目前でメカニカル・トラブルのために、リタイアとなってしまった。フランスGPでは、トラブルに見舞われることなく、週末を楽しむことが出来れば、予選10位以内に付け、決勝レースでは、さらにポイントを獲得できる可能性が高いと思う」

昨年、パナソニック・トヨタ・レーシングは、金曜日のプラクティスで7番手と11番手のタイムを記録したが、予選では、トラクション不足から16番手と17番手と低迷した。72周で行われた決勝レースでは、シリーズ17戦で唯一、2台ともエンジントラブルによりリタイアとなった。