第10戦 フランスGP 2003
2003年07月04日(金)
フランスGP - 予選1日目レポート
世界選手権第10戦のマニクールで開催されるフランスGPは、ヨーロッパGPから2週連続のレースとなり、またしても予選日初日は天候に翻弄された。
セッションは最初ウエットコンディションで始まり、だんだんと乾いて行き、タイムアタックの順番が初日予選順位決定の大きな要因となった。それを明確に示すように、選手権ポイントトップのMシューマッハーが最初にコースインし、12番手という結果となり、最後から2番目にコースインしたミナルディチームのJフェルスタッペンがトップタイムをマーク。そして、チームメイトのJウィルソンが0.1秒差でこれに続いたのだった。
パナソニック・トヨタ・レーシングにとっては、幸運には恵まれなかったが、それでも悪い状況ではなかった。選手権ポイント3点を獲得していて20台中13番目にアタックしたクリスチアーノ・ダ・マッタはインターミディエイトタイヤで1分26秒975をマークして10番手ポジションをゲットした。
その3台後にアタックしたオリビエ・パニスは、ドライ用とインターミディエイトタイヤのいずれかが良いか判断が微妙な状況だったが、彼はインターミディエイトでコースイン、1分24秒175のタイムで5番手となった。
「微妙なコンディションはいつもトリッキーだ。コースは乾き始めていたけれど、依然としてウエットで特に第2セクターは濡れていた。そして縁石が滑りやすいと聞いていたんだ。ニュルブルクリンクの時みたいに金曜日の変わりやすいコンディションが大きく影響したけれど、明日は皆が同じコンディションでアタックできるように期待している」とダ・マッタはコメントしている。
「ドライタイヤでも行けたと思うけれど、第2セクターに水が残っていたんだ。コースインしてすぐにドライタイヤの方が良かったとわかった。でも明日は17番目のアタックだからトップ10ポジション獲得へ断然有利となった」とパニスはコメントしている。
ミナルディチーム12に続いてジョーダン・フォードチームのRファーマンがコースオフしながらも3番手のタイムを叩き出した。ザウバー・ペトロナスチームのNハイドフェルドが4番手、そしてパニスの後ろ、6番手にジャガーレーシングのAピッツォニアが位置している。
チーム代表のオベ・アンダーソンは、「1週間前のニュルブルクリンクと同様に午前中のフリー走行が雨で予選もコースが濡れていた。このような状況では本当の実力を発揮することは難しいが、明日は良いコンディションであることを期待したい、そして、われわれにとって絶対に良い日となる」とコメントしている。
予選後の再車検によってミナルディチームのJウィルソンの車両最低重量(ドライバーを含めて600キロ)が規定よりも2.5キロ下回っていたことによって予選タイムが削除され、パニスが4番手、ダ・マッタが9番手へ繰り上げられた。これによってダ・マッタは12番目に、パニスは17番目に最終日のタイムアタックを行うこととなった。
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