第10戦 フランスGP 2003

2003年07月04日(金)

フランスGP予選第1日目 気まぐれな雨に左右されて番狂わせ

0.パニスは4番手、C.ダ・マッタは9番手から明日の予選第2日目へ

2003年7月4日(金)(フランス・マニクール発)


2003年F1世界選手権第10戦フランスGPの予選第1日目が、7月4日(金)フランスのマニクール・サーキットで行われた。

予選第1日目に先立って午前11時から行われたプラクティスは、中盤雨に見舞われる不安定な天候の中、O.パニスが1分28秒773で8番手、C.ダ・マッタも1分30秒791で16番手に付け、午後の予選第1日目へと臨んだ。

午後2時から行われた予選第1日目は、プラクティス後に再び降り出した雨によって、ウェットコンディションのもと、現在のポイント獲得順にタイムアタックが開始された。しかし、上位陣が走り終える頃に雨はやみ、走行を重ねるうちに徐々にコースはドライコンディションへ。そのため、タイムアタック順が遅いほど有利なコンディションの予選となった。この難しい予選コンディションの中で、13番目に出走したC.ダ・マッタは1分26秒975で9番手、16番目に出走したO.パニスは1分24秒175で4番手につけ、明日の予選第2日目へと臨むこととなった。トップタイムと2番手は、最後に出走したミナルディ・チームのJ.フェルスタッペンとJ.ウィルソンが占めたが、予選後の車検でJ.ウィルソンは最低重量規則違反でタイムを抹消された。

オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/05
  予選1回目:4番手 1分24秒175(ポールと3.358秒差) 出走順:16番目
「タイムアタックの内容には満足している。私にとって、地元のファンの前で好結果を残せたことは、特別な意味を持つ。刻々と路面コンディションが変わっていたので、インターミディエイト・タイヤを選んだが、第1コーナーに差し掛かったところで、ドライ・タイヤを装着すべきだったと悟った。我々の予想以上にコンディションが回復していたので、タイヤ選択が難しかった。しかし、チームは、とても良い仕事を成し遂げてくれ、明日の予選第2日目に向け、成果を収めることが出来た」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/07
  予選1回目:9番手 1分26秒975(ポールと6.158秒差) 出走順:13番目
「路面コンディションが目まぐるしく変わる、難しい予選だった。しかし、タイムアタックの内容は悪くなかった。限られた時間でコースを学習した限りでは、クルマの性能を最大限に発揮出来たと思う。予選でインターミディエイト・タイヤを装着したことは、正しい選択だったと思うが、私の予想以上にコースが乾いていた。今日の予選第1日目の結果には満足している。明日、路面が乾いた状態でどうなるか、とても楽しみだ」

チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「今日の予選でのパフォーマンスに満足している。O.パニスにドライ・タイヤでアタックさせることは危険を伴ったので、インターミディエイト・タイヤを選んだ。しかし、予想以上に路面が乾いていた。また、路面コンディションが大きく変化している中でタイムアタックしたC.ダ・マッタの予選結果にも満足している。誰もがミナルディ・チームの予選上位を称えているが、この結果は新しい競技規則がもたらしたものであり、F1をさらに興味深いものとしている。初日からチームにとって良い結果を残すことが出来たので、チーム一丸となり、明日の予選第2日目に臨む」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「前回のヨーロッパGPとは逆に、天候が徐々に回復する中での予選であった。ポールポジションを獲得したミナルディ・チームにおめでとうと言いたい。我々のクルマのバランスは両ドライバーとも問題なく、各々がベストを尽くしてくれた。明日の予選第2日目は、ドライコンディションが予想されており、さらに上位を目指したい」

<フランスGP予選第1日目>
天候:雨のち曇り
路面状況:   前半ウェット/後半ドライコンディション
T-CARシャシー:TF103/04(オリビエ・パニス仕様)

予選第2日目は、7月5日(土)午後2時(日本時間午後9時)から行われる。