第10戦 フランスGP 2003

2003年07月05日(土)

フランスGP - 予選2日目レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスは、彼のホームグランプリであるマニクールで行われるフランスGPにおいて10番手グリッドから決勝をスタートすることになり、これは彼にとって3連続、7回目のトップ10スタートだ。

パニスは1分16秒345をマークし、ポールポジションを獲得したRシューマッハーから1.3秒差であり、再びポイント獲得へ可能性の高いポジションだ。そしてチームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分17秒068で13番手グリッドを獲得している。

マニクールは、テクニカルコースでクルマに対して多くのことが要求される。最初のいくつかのコーナーの2つが最速のコーナー達で、その後にある最大の追い抜きポイントであるアデレイドヘアピンへは、トップスピードとブレーキング性能が要求される。その先にはタイトな第2セクターがあって、高いグリップ力とハンドリング性能が要求される。そして、改修された第3セクターへとつながる。コースの路面はスムースだが温度変化に敏感だ。以上全ての要素が絡み合い、難しい状況となっている。

「マニクールのように難しいコースで再びトップ10ポジションというチームにとって良いグリッドからスタートできてうれしい。僕はこのコースを沢山走っているのでどうにかして良い予選結果を出したかった。でもコースの路面温度がウォームアップ走行と予選の間で大きく変化し、予選中にもまた変化するという状況だった。これによって思っていた以上にグリップが落ち、タイムが上がらなかった。それでもクルマのセットアップはうまく進んでいるので、ポイントゲット圏内へ入れそうだ」とパニスはコメントしている。

13番手スタートのダ・マッタもコンペティティブなレースができそうだ。

「今シーズンは、各々積んでいるガソリンの量の違いによってどのポジションに来るか判断するのは難しい。今回、僕らはいつもと違った戦略で決勝を重視したんだ。最後のシケインまでは10番手くらいは行けるかなと思ったけれど、クルマに問題はないし、このタイムには正直、満足なんだ。12番手くらいかなと思っていたんだけど、予想よりひとつ下だった」とダ・マッタはコメントしている。

BMWウィリアムズのRシューマッハーは1分15秒019のタイムで最近の4レースで3回目のポールポジションを獲得、チームメイトのJPモントーヤが1分15秒136で共にフロントローに並んだ。5回のチャンピオンに輝くフェラーリのMシューマッハーは、1分15秒480で3番手、マクラーレン・メルセデスのKライコネンが1分15秒533、Dクルサードが1分15秒628でその後に続き、ルノーチームのJトゥルーリが1分15秒967で1分16秒087をマークしたチームメイトFアロンソを抑えてトップ6に入った。