第10戦 フランスGP 2003
2003年07月06日(日)
フランスGP - 決勝レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスは、2003年F1世界選手権、マニクールで開催される彼のホームグランプリ、フランスGPで今シーズン2回目のポイントゲット、8位でチェッカードフラッグを受けた。
2台のTF103は、決勝レースで信頼戦を実証、チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタも11位フィニッシュ、今シーズン3回目の2台完走を果たしている。
「今回は、チームにとってポジティブな結果を得られたレースだった。僕たちは、着実に進歩を遂げている。そして信じがたいことかもしれないけれど、1994年にF1にデビューして以来、このマニクールでフィニッシュすることすらできなかったが、初完走でポイントゲットができた。ずっと挽回したいと思っていたこの不名誉な記録を打破できた。クルマの調子はレース中ずっと良かったが、トップグループのチームに挑戦するためにもっと速さが必要だ」とパニスはコメントしている。
「2台共にフィニッシュできて信頼性を100%発揮できた。でもパフォーマンスの点で競争力を考えると完全にハッピーではなかった。金曜日にドライで走れなかったから土曜日のタイヤチョイスの際に40周しか走れなかった」とダ・マッタはコメントしている。
BMWウィリアムズF1チームが、7日間のうちにRシューマッハーが再びチームメイトのJPモントーヤを従えて2連続の1-2フィニッシュを何し遂げるという完璧なレースを披露した。
5度のチャンピオンに輝くフェラーリチームのMシューマッハーは3位だったがKライコネンに対して選手権ポイントでより差を広げた。マクラーレンチームのライコネンとDクルサードは4位、5位。ジャガーチームのMウェーバーが3ポイントを追加し、Rバリチェロは、オープニングラップのスピン以後追い上げて7位、オリビエがトップ8に入った。
パナソニック・トヨタ・レーシングチーム代表、オベ・アンダーソンは「スタッフの努力によってメカニカルトラブルもなく、そしてポイントゲットというのはいつも気分がよいものだ。着実な結果を残しオリビエがホームGPでポイントゲットできた。シルバーストンで行われるイギリスGPへもクルマの開発は進んでいるので、この上向きの調子を持続したい」とコメントしている。
決勝日にチームは2人のスペシャルゲストが訪れた。元F1ドライバーでありチームを率いていたギ・リジェがパナソニック・トヨタ・レーシングのモーターホームに来てかつて自分のチームのドライバーだったパニスと再開。また、映画<レオン>主演のフランス人俳優で、日本国内ではトヨタのTVコマーシャルで有名なジャン・レノがガレージでメカニック達のサイン責めにあった。あるTVが「だれのファンですか」と聞くと「オリビエ・パニスさ」と彼は答えた。トヨタは、新たなファンを獲得した。
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