2003年07月15日(火)

パナソニック・トヨタ・レーシング 伝統の第１１戦イギリスＧＰへ

飛行場跡に造られた高速サーキットでの“トヨタＴＦ１０３”の活躍に期待

２００３年７月１５日（火）（イギリス・シルバーストーン発）

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ここ３戦で２度の８位入賞を果たし、選手権ポイントを獲得した。この余勢を駆って、さらなるポイントを獲得すべく、今週末のＦ１第１１戦イギリスＧＰへと臨む。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、先週、４日間に渡りスペイン・バルセロナ近郊のカタルニア・サーキットでのＦ１合同テストに参加。タイヤ・パートナーのミシュランとともに密接なテストを行い、有益な結果を得ると共に、イギリスＧＰの行われる、シルバーストーン・サーキットの路面に向けたタイヤを確認した。また、Ｏ．パニスはこのイギリスＧＰで投入する新しい空力パッケージのテストを行った。テスト終了後、Ｏ．パニスとＣ．ダ・マッタは、イギリス・チチェスターで行われた”グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード”に参加。トヨタ・モータースポーツの歴史を形作ってきた名車達と共に“トヨタＴＦ１０３”を披露した。

イギリスＧＰの舞台となるシルバーストーン・サーキットは、イギリス・モータースポーツ発祥の地と呼ばれ、１９５０年に最初のＦ１世界選手権が開催された。シリーズ１６戦の中でも高速なサーキットに属し、高速コーナーとテクニカルなセクションが混在している。パナソニック・トヨタ・レーシングは６月の上旬、３日間に渡ってＣ．ダ・マッタが当地でのテストを行い、とても有意義な成果を得ている。

チーム代表　オベ・アンダーソン
「ここ数戦に渡って、“トヨタＴＦ１０３”の大きな進歩を確認できたので、イギリスＧＰには、前向きな姿勢で臨むことが出来る。予選でトップ１０入りを果たし、選手権ポイントを獲得することは出来たが、まだ上位チームとの差は大きい。このレースから投入する新しい空力パッケージによって、上位チームとの差を少しでも詰められることを期待している。シルバーストーンでのレースは、高速サーキットという点でスペインＧＰと比較出来るが、あのスペインＧＰでのパフォーマンスを再び見せ、今度こそ２台揃ってポイントを獲得できれば、我々の努力も報われるだろう」

オリビエ・パニス　＃２０
「先週末、初めて”グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード”に参加したが、とても楽しかった。モータースポーツ・ファンが持っている情熱は素晴らしく、クルマと間近で接することが出来るのは、とても良いことだと思う。ここ数日、イギリスはとても暑いが、この週末も良い天気になることを期待している。シルバーストーン・サーキットは、高速かつチャレンジングであり、個人的に好きなサーキットのひとつだ。“トヨタＴＦ１０３”が得意とする高速セクションが多いので、レースを楽しみにしている。今回から投入する新しい空力パーツは、よりパフォーマンスを高めてくれるはずだ。これまで継続して行っている開発がレース結果に結びついているだけに、このレースでもポイント獲得を確信している」

クリスチアーノ・ダ・マッタ　＃２１
「シルバーストーン・サーキットは私の好きなサーキットで、コースレイアウトも熟知している。高速コーナーが多く、特にコップス・コーナーとベケッツ・コーナーは、ドライブしていて楽しい。チャレンジングなコーナーがたくさんあり、良いラップタイムをマークできたときはとてもハッピーだ。一月ほど前に行った事前のテストでは、とても競争力が高かったので、良い結果を期待している。新しい空力パッケージをテストしたＯ．パニスからは、良い手応えを得たと聞いているので、２台揃ってのポイント獲得を期待している」

昨年のイギリスＧＰでは、パナソニック・トヨタ・レーシングは、金曜日のプラクティスでハンドリングにトラブルが生じ、１９番手と２０番手と低迷。土曜日の予選では、２４号車がチームのベストリザルトとなる予選８番手、２５号車もわずかコンマ３秒差で１５番手を獲得。しかし、２５号車は、グリッド上でクラッチトラブルが発生し、リタイア。２４号車も１５周目にトランスミッションのトラブルで戦列を去った。