第11戦 イギリスGP 2003

2003年07月19日(土)

イギリスGP - 予選2日目レポート

クリスチアーノ・ダ・マッタが自己最高予選順位をパナソニック・トヨタ・レーシングにもたらし、明日の決勝を6番手グリッドからスタートすることとなった。

29歳のブラジリアン、ダ・マッタのこのグリッドはチームにとって2番目の上位グリッドで、オリビエ・パニスが開幕戦のオーストラリア、メルボルンのアルバートパークで記録した5番手に次ぐものだった。

ダ・マッタの1分22秒081というタイムは、現在選手権ポイントリーダーのMシューマッハーから僅かに0.2秒遅れのもので、先月カナダGPで記録した9番手という自己最高予選グリッドを更新した。

そして、彼の活躍が特筆すべき点は、先週のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード以来走行していなかったスペアカーのTF103でこの予選順位を記録したことだ。

「ウォームアップでクルマに問題が出てしまって、予選直前の走行ができなかった。そしてクルマをスペアカーにスイッチしなくてはならなかった。コースコンディションがどうかもわからなかったことで、コンマ何秒か損してしまったかもしれない、でも明日の決勝に影響はない」とダ・マッタはコメントしている。

チームメイトのパニスは、金曜日の予選初日に5番手タイムを叩き出していたが明日は13番手グリッドから決勝をスタートすることとなった。彼の最初2セクターまでのタイムはダ・マッタと同等だった。しかし、ツイスティーな最終セクターで約0.5秒ロスしてしまった。

「がっかりだ。何が起きてしまったのかクルマをチェックし、データーを分析して原因を見つけなくてはならない。突然最終セクターですごいオーバーステアー状態になってしまい、大きくタイムロスしてしまった。最高の予選ポジションを狙いに行ったときにこのような状態になってしまった。今シーズン7回目のトップ10予選結果を記録した昨日の予選1日目の調子は最高だった。そして今日は、拍手喝采はクリスチアーノのトップクラスの走りに与えられなくてはならない」とパニスはコメントしている。

Rバリチェロが今シーズン2度目のポールポジションを獲得、彼のフェラーリは5月のスペインGP以来となるフロントロースタートとなった。ルノーのJトゥルーリがマレーシアGPと同じ予選ベストポジションを獲得、マクラーレン・メルセデスのチャンピオン争いを演じているKライコネンが3番手、ウイリアムズBMWのRシューマッハーが4番手で、最終セクターのアビーコーナーで少しコースアウトしてしまったフェラーリの兄Mシューマッハーに先行した。

「クリスチアーノの結果は素晴らしかった。そしてわれわれは、オリビエが最終セクターでどうしてしまったのか困惑している。予選結果を反対から見てみると魅力的なものとなる。各チームが各々異なった戦略をもって臨んできたのがわかる。そして、われわれは明日の決勝で良いレースができるだろう。われわれが目標とするのは2台共にポイント獲得圏内でフィニッシュすること」とチームマネージャーのアンジュ・パスカリはコメントしている。