第11戦 イギリスGP 2003

2003年07月20日(日)

イギリスGP決勝 序盤戦首位快走の健闘 C.ダ・マッタが7位入賞

O.パニスは11位フィニッシュ。首位争いへの手応えを得て、次戦ドイツGPに期待

2003年7月20日(日)(イギリス・シルバーストーン発)


F1第11戦イギリスGPの決勝レースが、7月20日(日)イギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。

午後1時、ドライコンディションのもとで60周のレースのスタートが切られた。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、スタートダッシュのポジションアップこそかなわなかったものの、6周目、コース上にパーツが散乱したため出された最初のセーフティカー導入を利用して、他車に先駆けて2台共にピットイン。その後、11周目にコース上への侵入者により再び導入されたセーフティカーのため他車が相次ぎピットインすると、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は首位へと躍り出て1-2体制で再スタートを迎えた。その後、18周に渡ってC.ダ・マッタは首位を堅持。ピット戦略により後退するも、常にポイント圏内でポジションを争い、7位でフィニッシュ。今季2度目となる入賞を果たし、2ポイントを獲得した。一方、序盤、C.ダ・マッタと共にレースをリードしたO.パニスは、11位でフィニッシュした。

優勝は、R.バリチェロ(フェラーリ)であった。

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 7位 60周/60周 シャシー:TF103/04
「レースを充分に楽しむことが出来た。すべてが順調に進み、とても満足している。7位という成績は、我々のこの週末の高いパフォーマンスに対する報酬だ。チームは、良い戦略と迅速なピットストップを成し遂げてくれた。最初のセーフティカーを利用して給油したことにより、私とO.パニスで、1-2体制を築くことが出来た。トップを走ることには慣れているが、F1では初めてのことだったので、特別な感じがした。長い時間ではなかったが、楽しむとともに可能な限りアドバンテージを築くべく全力で走った。この数戦で、徐々にクルマの改善が進んでいるので、今シーズンの残りのレース、そして、重要な2004年シーズンに向けて、さらに高いポジションに挑戦する」

オリビエ・パニス: #20  11位  60周/60周  シャシー:TF103/08
「3回のピットストップ戦略を選択したが、我々の実力を発揮できたと思う。最初のセーフティカーが入った時にチームの指示で2台が給油作業を行った結果、C.ダ・マッタと私で1-2体制になったことは、チームにとってとても素晴らしいことだった。“トヨタTF103”は、レースごとに進化している。また、予選から決勝レースに至るまで、高い競争力を発揮していることを、このイギリスGPで証明出来た。チームにとってとても有意義な週末だった」

チーム代表 オベ・アンダーソン:
「7位入賞を果たして新たに2ポイントを獲得し、合計7ポイントになったことは、素晴らしいことだ。今日の結果は、選手権を戦っていく上でとても重要であり、現在、チームのパフォーマンスがどのレベルにあるのかという点で、非常に励みになった。レースの序盤、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台が1-2体制を築くことが出来たことと、レースの約1/3にあたる18周に渡って首位を走行したことは、信じられなかった。C.ダ・マッタは素晴らしい仕事を成し遂げ、O.パニスも同様に、C.ダ・マッタがトップを走っている間、3位を維持していた。チームは、非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮し、ピット作業はトップレベルにあると確信するとともに、選手権ポイント獲得に大きく貢献した」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「C.ダ・マッタは一時トップに立つ快走を見せ、見事7位に入賞してくれた。O.パニスも粘り強く走ってくれた。この週末を通じて、非常にクルマの性能が向上したことを実感出来た。この結果は、次のレースに繋がるものと確信している」

<イギリスGP決勝>
天候:晴れ時々曇り
路面状況:ドライコンディション
T-CAR:TF103/07(クリスチアーノ・ダ・マッタ仕様) スペアシャシー:TF103/02