第12戦 ドイツGP 2003
2003年08月01日(金)
ドイツGP - 予選1日目レポート
パナソニック・トヨタ・レーシングはFIAフォーミュラ・ワン世界選手権第12戦、ホッケンハイムで行われるドイツGP決勝へ向けて順調な滑り出しを見せて予選の1日目を終えた。オリビエ・パニスが再び10番手となり、このレースを含めて5戦中4回目となるポイント獲得の可能性が出てきた。
ホッケンハイムサーキットはかつての森の中をアクセル全開で突っ走り、そして有名なスタジアムセクションへ入って行くというレイアウトから大きく変更された。地元のヒーロー、シューマッハー兄弟を応援する警笛を鳴らす地元ファンでいっぱいになるスタジアムセクションは残されているが、その他のセクションはローダウンフォースでエンジンパワー勝負だったものから、よりシャシー性能による重要性が増したレイアウトとなった。
ケルンを本拠とするわれわれチームにとって今年2回目のホームグランプリとなるこのレースでは新たなスペックのエンジンと最新の空力をTF103に導入している。
パニスは、1分15秒471のタイムで、暫定ポールポジションのRシューマッハーのタイムから約1秒につけるという順調な初日の結果となった。
「クルマのバランスは良く、タイヤを供給してくれているミシュランもとても調子が良い。決勝に向け全てにおいて良い滑り出しだと思う。いつものように僕らは、決勝でコンスタントなパフォーマンスを発揮できるように良いセットアップをして行かなくてはならない」とパニスはコメントしている。
パニスは、今日の結果に満足しているようだが、チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、そうではなかった。彼は、1分16秒450のタイムで15番手だった。「朝のフリー走行では0.3秒は速かった。だから、僕もクルマも本来の力を発揮できなかったのは明らかだ。クルマのバランスは良くなかったし、いくつかのミスもしてしまった。でも、チーム全体が苦しんでいるよりは良い。明日の午前中の走行に向けていろいろやってみて、最も重要な土曜日の予選へ向けてセットアップを決めたい」とダ・マッタはコメントしている。
チームマネージャーのアンジュ・パスカリは「オリビエは素晴らしい走行を披露してくれたが、クリスチアーノはうまく行かなかった。しかし、決勝に向けて立て直す自信をわれわれは持っている」とコメントしている。
BMWウイリアムズチームがフロントローを獲得。Rシューマッハーが1分14秒427で暫定ポールを獲得してチームメイトのJPモントーヤが1分14秒673で続いた。ルノーチームのJトゥルーリが1分15秒004で3番手、ジャガーのMウェーバーが1分15秒030でルノーチームの間に割って入り、Fアロンソが1分15秒214で5番手。チャンピオン争いを演じているKライコネンが1分15秒276で6番手、これに僅差で今回からAピッツォニアに変わってジャガーをドライブする英国人Jウィルソンが1分15秒373で続いている。
トップ7台は全てミシュランタイヤ装着車で占められた。
パニスは、水曜日の晩にサッカーで技を見せ、Mシューマッハーのチームの勝利に貢献した。9対7でオールスターチームに勝ち、勿論オリビエも得点してスコアーシートにその名前を記録した。
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