2003年08月01日(金)

ドイツＧＰ予選第１日目　Ｏ．パニスがトップ１０から明日の予選２日目へ

新空力パーツにも手応え。１５番手のＣ．ダ・マッタも決勝グリッド上位へと巻き返し

２００３年８月１日（金）（ドイツ・ホッケンハイム発）

２００３年Ｆ１世界選手権第１２戦ドイツＧＰの予選第１日目が、８月１日（金）ドイツのホッケンハイム・サーキットで行われた。

パナソニック・トヨタ・レーシングは、ドイツＧＰから新しいスペックの“ＲＶＸ－０３”エンジンと、進化した空力パーツを投入。予選第１日目に先立って行われたプラクティスでは、この数戦での好調を維持し、２台の“トヨタＴＦ１０３”が好タイムをマーク。Ｃ．ダ・マッタは、初めてホッケンハイムの新コースを走行したにもかかわらず、１分１６秒１０９で６番手、Ｏ．パニスが１分１６秒６０２で１０番手に付け、午後の予選第１日目へと臨んだ。

午後２時から行われた予選第１日目は、現在のポイント獲得順にタイムアタックを開始。１３番目に出走したＣ．ダ・マッタは、オーバーステアに悩み、プラクティスでのタイムを再現することが出来ず、１分１６秒４５０で１５番手。一方、１５番目に出走したＯ．パニスは、プラクティスのタイムを上回る１分１５秒４７１のタイムを叩き出して１０番手でトップ１０入り。チーム地元でのレースを前に、パナソニック・トヨタ・レーシングは、決勝レースへ向け、明日のプラクティスと予選第２日目でさらなるセットアップとアタックを続ける。

オリビエ・パニス：　＃２０　シャシー：ＴＦ１０３／０８
　　予選１回目：１０番手　１分１５秒４７１（ポールと１．０４４秒差）　出走順：１５番目
「再び、チームが毎戦の目標としている予選トップ１０入りを果たすことが出来、今日の結果には満足している。このホッケンハイムのコースに合ったクルマのバランスを見つけることが出来た。このドイツＧＰから新しい仕様のエンジンといくつかの空力パーツを投入し、手応えを得ている。また、ミシュランのタイヤは、このサーキットでも競争力を発揮している。チームは、良い仕事を成し遂げ、このドイツＧＰの週末に向けて、幸先の良いスタートを切ることが出来たので、このまま、好調を持続していきたい」

クリスチアーノ・ダ・マッタ：　＃２１　シャシー：ＴＦ１０３／０４
　　予選１回目：１５番手　１分１６秒４５０（ポールと２．０２３秒差）　出走順：１３番目
「不本意なタイムアタックとなってしまった。朝行われたプラクティスでは、良い感触を得ていたが、完璧なタイムアタックをすることが出来なかった。予選では、クルマのバランスを間違えてしまい、タイムアタック中にオーバーステアで悩まされるとともに、数ヶ所で小さなミスを犯してしまった。しかし、クルマのポテンシャルは高く、このホッケンハイム・サーキットにも適している。明日の予選２日目には、全てが良くなると思う」

チームマネージャー　アンジュ・パスカリ：
「今日の予選セッションの結果にはとても満足している。予選１日目とはいえ、再び、予選トップ１０入りを果たし、チームは、正しい方向へ進んでいることを実感している。Ｏ．パニスは、素晴らしいタイムアタックであったが、Ｃ．ダ・マッタは、不運にも今朝のプラクティスタイムを下回ってしまった。しかし、今朝のプラクティスでいくつかの成果も得ているので、明日の予選２日目と日曜の決勝レースに向けて、対策を講じる自信はある」

ゼネラルマネージャー　高橋敬三：
「今回から投入した新スペックのエンジンやターニングベインなどの新空力パーツの効果もあり、Ｏ．パニスが予選をトップ１０で終えることが出来た。しかも、コンマ５秒の間に、８台が入るという、非常に僅差の争いであり、タイムとしては満足している。Ｃ．ダ・マッタは、オーバーステアが出て、タイムをロスしたが、明日までには問題を解決して予選第２日目に臨む」

＜ドイツＧＰ予選第１日目＞
天候：晴れ
路面状況：ドライコンディション
Ｔ－ＣＡＲ：ＴＦ１０３／０７（オリビエ・パニス仕様）　スペアシャシー：ＴＦ１０３／０２

予選第２日目は、８月２日（土）午後２時（日本時間午後９時）から行われる。