第12戦 ドイツGP 2003

2003年08月02日(土)

ドイツGP - 予選2日目レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングのTF103が3度目となる2台共にトップ10に食い込む活躍をホッケンハイムで行われるドイツGP予選で示した。

オリビエ・パニスが1分16秒034でちょうどポールポジションタイムから0.87秒遅れの7番手を獲得、彼は、コンストラクターズ選手権を戦うトップ4チームのフェラーリ、ウイリアムズチーム、そして一台づつのマクラーレン・メルセデスとルノーに先行されただけだった。

クリスチアーノ・ダ・マッタは、アタックラップでミスをしてしまった。最終コーナーでコースオフして予選を除外されるのを必死にこらえて、フル・カウンターステアーを当てながらクリアー。それでも最終セクターでパニスから僅かに0.3秒遅れただけで1分16秒550をマークして9番手に食い込んだ。

「路面温度がマレーシアのように、とても高くなり、その中でもクルマが素晴らしいパフォーマンスを発揮した。予選のアタックは最高だったし、どのようなコンディション下でも対応できるチーム力を示すことができた。明日は、上位のポジションを維持するのは体力的にもチーム力にとっても厳しいレースになるだろうが、僕らは、再度ポイント獲得へ向けて頑張る」とパニスは、コメントしている。

「最終コーナーでふらついてしまって、それが全てだった。それがなかったら、2台目のルノーの前に行けて、オリビエのすぐ後ろに位置する事ができた。でも、僕らが確実に良くなってきていることは紛れもない事実だし、それがチームの励みになっている」とダ・マッタはコメントしている。

BMWウイリアムズチームがこの5レース中3度目となるフロントロー独占。JPモントーヤが1分15秒167でチームメイトのRシューマッハーを0.02秒差で従えてポールポジションを獲得した。

スターティング・グリッドの2列目にはシルバーストーンでフロントローを獲得したフェラーリのRバリチェロとルノーのJトゥルーリ。チャンピオンを争うKライコネンが1分15秒874のタイムで5番手、1分15秒898でライバルのRシューマッハーがひとつ後ろのグリッドに位置した。

チーム代表のオベ・アンダーソンは「F1の世界でトップに立つということは容易なことではなく、われわれはそれを未だ達成することはできていないが、現在F1を代表するドライバーであるフェラーリのMシューマッハーから2回続けてコンマ何秒かの差で予選を戦い、決勝を迎えるというのはチームにとってとても良いことである。タイヤを供給してくれているミシュランがすごいタイヤを与えてくれてわれわれの努力も報われた」とコメントしている。