第12戦 ドイツGP 2003
2003年08月03日(日)
熱闘 F1ドイツGP パナソニック・トヨタ・レーシング 初の2台ダブル入賞達成
O.パニスが5位、C.ダ・マッタが6位フィニッシュ!! F1新世代へ自信の布石
2003年8月3日(日)(ドイツ・ホッケンハイム発)
F1第12戦ドイツGPの決勝レースが、8月3日(日)ドイツのホッケンハイム・サーキットで行われた。
午後2時、連日の猛暑のもとで67周のレースのスタートが切られた。しかし、スタート直後の第1コーナーで、トップ争いの上位陣が接触。セーフティカー導入となり、5台が1周目にして姿を消す波乱の開幕。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、この混乱を回避して、7位と8位で再スタート。灼熱の苛酷なレースを、トップチームに勝るとも劣らないチームワークで戦い抜き、中盤戦には、6位、7位へと躍進。上位陣の熾烈な首位争いに追従して、O.パニスが5位、C.ダ・マッタが6位でフィニッシュ。参戦以来、チーム初となる2台揃ってのポイント獲得圏内入賞を達成。F1新世代の到来を予感させた激戦で、存在を大きくアピール。トヨタは、コンストラクターズ選手権ポイントを一気に、9位から6位へとアップさせて、残り4戦へと挑むこととなった。
優勝は、J.モントーヤ(ウィリアムズBMW)であった。
オリビエ・パニス: #20 5位 67周/66周 シャシー:TF103/08
「全くトラブルのないレースだった。3回のピットストップ戦略は、正しい選択で、全てが完璧だった。この週末を通じて、チームスタッフは、素晴らしい仕事を成し遂げ、ミシュランは、競争力の高いタイヤを用意してくれた。C.ダ・マッタも頑張り、2台がトップ6で完走、素晴らしい結果となった。チームは、シーズンを通じてハードワークをこなし、我々が高い競争力のパッケージであることを実証した。パナソニック・トヨタ・レーシングは、新たに世界選手権ポイント7点を獲得したが、3週間後の次戦ハンガリーGPでも、同等かこれ以上の活躍を確信している」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 6位 67周/66周 シャシー:TF103/04
「今日のレースは、すべてが順調に進んだ。クルマの仕上がりに手応えを得たので、それを最大限に利用した。O.パニスが5位に入賞し、初めて2台がポイント圏内でレースをフィニッシュしたことは、すべてのチームスタッフの努力により勝ち得た素晴らしい結果だ。そして、重要なことは、我々は、確実に進化しており、ますます上位チームと接近していることを証明したことだ。これからも競争力のレベルアップを保ち、ハードな作業を続けなくてはならない。そうすれば、おのずと結果が伴うはずだ」
チーム代表 オベ・アンダーソン:
「今日の結果は、チームにとって素晴らしい業績であり、2台がトップ6で完走を果たしたことは、今までのハードワークの賜物であることを証明した。チームは、この数戦で着実に進歩している。我々は、良い結果を得ることが出来る実力を持っていることを知らしめた。O.パニスとC.ダ・マッタは、完璧に戦い抜いてくれた。今日、激戦で勝ち取った7ポイントによって、トヨタは、コンストラクターズ・ポイントで6位になったが、この順位を残り4レースで死守しなくてはならない」
ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「我々の目標のひとつであった2台揃っての入賞を達成出来て、とても嬉しい。ドライバー、タイヤ、レース戦略、そして、チームワークの全てが噛み合い、これまでの最上位となる5位を勝ち得た。残る4戦も、さらに改良を進め、より上位を目指して挑戦を続ける」
<ドイツGP決勝>
天候:晴れ
路面状況:ドライコンディション
T-CAR:TF103/07(オリビエ・パニス仕様) スペアシャシー:TF103/02
- トヨタ自動車 モータースポーツ カーレースカテゴリー