第13戦 ハンガリーGP 2003
2003年08月19日(火)
夏期休暇で鋭気を養い F1第13戦 東欧ハンガリーGPへ
O.パニスとC.ダ・マッタが今季残り4戦となったシリーズ終盤戦へと挑戦を再開
2003年8月19日(火)(ハンガリー・ハンガロリンク・サーキット発)
2003年F1世界選手権シリーズは、3週間にわたる夏期休暇が終わり、第13戦ハンガリーGPを迎える。パナソニック・トヨタ・レーシングは、前戦のドイツGPにおいて、O.パニスとC.ダ・マッタの2人が今シーズン初のダブル入賞を果たし、7ポイントを追加。コンストラクターズ選手権ポイントを合計14ポイントに伸ばし、6位へと躍進。さらなるポイントを獲得すべく、上位入賞を目指して、今週末のF1第13戦ハンガリーGPへと臨む。
ほとんどのレースチームメンバーは、第12戦ドイツGPから、第13戦ハンガリーGPまでの間を、束の間の休息に当てたものの、チーム本拠地であるドイツ・ケルンの工場では、休む間もなく、“トヨタTF103”の開発作業が続行された。
一方、パナソニック・トヨタ・レーシングの来季のドライバーとして契約を継続することを確認したO.パニスとC.ダ・マッタは、この夏期休暇を、それぞれフランスとブラジルで家族と過ごした。
1986年、当時は、まだ鉄のカーテンに閉ざされていたハンガリーで、初のF1GPが開催された。ハンガロリンクで行われたハンガリーGPには、20万人もの大観衆が集り、以来、コースの80%を見渡せるサーキットは、レースファンの根強い支持を受け続けている。しかし、コース幅が狭く、追い越しが難しいコースは、第18回目を迎える今年、改修が行われ、全長が3.968kmから4.384kmへと延長された。
チーム代表 オベ・アンダーソン
「コンストラクターズポイントで合計14点を獲得し、6位になったが、決して予断を許さない。終盤戦に向けて、“トヨタTF103”に多くの改良を加え、チームのオペレーションにも多岐に渡る改善を施したが、我々の目標は、残り4戦でも常に予選でトップ10入りし、ポイント圏内で完走することに他ならない。低速サーキットのハンガロリンクは、他の低速サーキット同様に、我々にとって得意なサーキットではないかもしれないが、その判断は、金曜日のプラクティスで分かることだ。ひとつだけ確実なことは、コンストラクターズポイント6位というポジションを堅持すると共に、さらに躍進するためにも、チームが一丸となって8位以内でのポイント獲得に留まらず、さらに上位を目指し最善を尽くすことだ」
オリビエ・パニス #20
「前戦ドイツGPで、4ポイントを獲得した後、束の間の休暇を取り、今週末のハンガリーGPから、今季残り4戦を全力で戦う準備は整った。ハンガロリンクは、一年を通じてF1GP以外には、使用されていないので、走行初日は、路面が汚れていて、走行ラインが限られてしまう。さらに、低速コースのため、追い越しは非常に困難だが、今年は、コースの改修が行われたので、金曜日のプラクティスが楽しみだ。コースの改修により新しい追い越しポイントが出来ていることを期待している。チームは、ハードワークをこなしコンストラクターズポイントで6位になった。このハンガリーGPでは、更なるポイント獲得に挑む」
クリスチアーノ・ダ・マッタ #21
「今までハンガロリンクを走った経験はもちろん、かつてハンガリーに行ったこともない。多くのドライバーから追い越しが出来ないコースだと聞いているので、今年の改修により、改善されていることを期待している。また、今季残り4戦の中でも我々のTF103にとっては厳しいコースにも思える。このレースは、予選順位とピット作戦が通常のレースよりも重要となるので、我々は、順序立てて、注意深く、臨まなくてはならない。しかし、我々は、これまでのように、総力を挙げて戦い、ポイント獲得を目指し、この難関を乗り切ることが出来るはずだ。ドイツGP以降、ブラジルで休息を取り、完全にリフレッシュしたので、フルアタックをかける」
昨年、パナソニック・トヨタ・レーシングは、金曜日のプラクティスにおいて2台の“トヨタTF102”が15番手と18番手に付けた。土曜日の予選では、ダウンフォースとタイヤのグリップ不足により、24号車が17番手、25号車が18番手と低迷。決勝レースでは、7戦ぶりとなる2台完走を果たし、信頼性回復の手応えを得た。追い抜きの難しいコースで25号車が14位、24号車は15位であった。
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