第13戦 ハンガリーGP 2003

2003年08月22日(金)

ハンガリーGP - 予選1日目レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1世界選手権シリーズ第13戦、ブダペストで行われるハンガリーGPの初日予選においてまずまずの滑り出しを見せた。オリビエ・パニスが再びトップ10に入り、1分22秒982という7番手のタイムを叩きだした。チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタも13コーナーでスピンを喫するまではトップ10が望める走りを見せていたが、結果的には結果表の末尾に埋もれてしまった。

午前中のフリー走行では、パニスがライバルに約0.7秒の差をつけて今シーズン4度目となるトップタイムをマークして見せた。「なぜ、フリー走行と予選でタイムが大きく違ったのか不思議だ。でも、この現象は皆にも同じようだ。路面温度とコースコンディションがクルマのパフォーマンスに大きく影響したのは間違いない。僕はミスを犯していなし、3つのセクターで均等にタイムの遅れが見られる。クルマのバランスも悪くないので、データを慎重に分析しなくてはならない。今日良かったことは、チームの最高の働きによってのフリー走行で再びクルマのポテンシャルを証明することができたことだ」とパニスはコメントしている。

一方、ダ・マッタは明日土曜の予選2日目に、一番最初に走行しなければいけないという事態に直面してしまっている。「残念だよ。ハンガロリンクは埃っぽいサーキットなので、明日最初にアタックするというのは、重いペナルティーを科せられたようなものだ。コーナーの難しい部分をクリアーして通常トラクションコントロールが働いてくれるところだったから、そこでリヤが滑ってしまったのですごくびっくりした。まあ、午前中のフリー走行では問題なく走れているから明日挽回できるのは確かだ」とダ・マッタはコメントしている。

ルノーチームのJトゥルーリが1分22秒358でトップに立ち、BMWウイリアムズチームのRシューマッハーが1分22秒431で2番手、3番手には1分22秒625でジャガーチームのMウェーバーがつけている。1分22秒786で4番手のDクルサードは、今日マクラーレンチームと2004年も契約することが決定、同チームで9年連続戦うこととなった。フェラーリのRバリチェロが1分22秒892で5番手、6番手に1分22秒953でルノーのFアロンソが続いている。

チームマネージャーのアンジュ・パスカリは、「オリビエの活躍によってまずまずの滑り出しを見せることができたが、ハンガロリンクでは初日が好調だからといって安心はしていられない。コースのコンディションによって金曜日から土曜日に大きくタイムが変化する。そして大事なのは明日の午前中のセッションで決勝レースに向けてクルマのセットアップを決めるということだ。気温が非常に高いのでセットアップのポイントは決勝レースでどうタイヤをうまく使うかにかかっている」とコメントしている。