第13戦 ハンガリーGP 2003
2003年08月22日(金)
ハンガリーGP予選第1日目 O.パニス7番手で明日の最終予選へ
C.ダ・マッタは惜しくもスピンを喫し20番手。予選第2日目の巻き返しに期待
2003年8月22日(金)(ハンガリー・ハンガロリンク発)
2003年F1世界選手権第13戦ハンガリーGPの予選第1日目が、8月22日(金)ハンガリーのハンガロリンク・サーキットで行われた。
前戦ドイツGPで2台揃ってポイント獲得を果たしたパナソニック・トヨタ・レーシングは、夏季テスト禁止期間を経て臨むハンガリーGPでも好調ぶりを発揮。予選第1日目に先立って午前中に行われたプラクティスで、O.パニスがトップタイムをマーク。C.ダ・マッタは、全く初めてのコースにもかかわらず5番手に付け、午後の予選第1日目へと期待を高めた。
晴天のもと、午後2時から行われた予選第1日目は、現在のポイント獲得順にタイムアタックを開始。12番目に出走したC.ダ・マッタは、惜しくもスピン。大きくタイムを落としながらも予選アタックに復帰、1分55秒138で20番手となった。一方、14番目に出走したO.パニスは、1分22秒986で7番手に付け、トップ10入り。明暗を分けたパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、決勝レースへ向け、より上位のスターティンググリッドを目指し明日の予選第2日目へと挑む。
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/08
予選1回目:7番手 1分22秒986(ポールと0.628秒差) 出走順:14番目
「7番手という好ポジションを獲得したが、結果には、満足していない。今朝のプラクティスで“トヨタTF103”の仕上りと路面とのグリップ力に手応えを得たものの、午後に行われた予選1日目では、グリップレベルが落ちてしまったようだ。このハンガロリンクは、初日にとても路面が汚れているので、走行時間帯により路面コンディションが大きく変化することは珍しくない。もう少し上位につけると期待はしていたものの、初日から幸先の良いスタートを切ることが出来た」
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/04
予選1回目:20番手 1分55秒138(ポールと32.780秒差) 出走順:12番目
「タイムアタックの後半に、何かの原因でスピンを喫してしまった。よくわからいないが、トラクション・コントロールの不具合かもしれない。私がミスをしたという実感は無いが、突然、挙動が乱れたので、原因を調査しなくてはならない。若干、オーバーステアではあったが、すでにコーナーの難しい部分を通過していたので、不可解なスピンだった。しかし、まだ予選1日目だ。今朝のプラクティスでも、良いポジションを獲得していたので、明日の予選2日目では、予選上位を目指してアタックする」
チームマネージャー アンジュ・パスカリ:
「今朝のプラクティスと予選1日目までの2時間の間に、路面コンディションが大きく変わったことに驚いた。C.ダ・マッタは、タイムアタックの前半で、良い走りをしていただけにスピンを喫してしまったことは、とても残念だったが、これもレースだ。O.パニスは、今朝のプラクティスよりもタイムを落としてしまったが、おそらく路面コンディションの変化によるものだと思われる。データを解析して、どれだけタイムに影響したのか、正確に把握しなくてはならない。しかし、予選1日目からトップ10以内のポジションに付けることが出来た。決勝レースのグリッドを決定するのは、明日の予選2日目なので、今日の結果には満足している」
ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「O.パニスは、午前中のプラクティスでトップタイムをマークしたが、午前中に比べ、明らかに路面状況が悪くなった午後のコンディションでの7番手は納得できる結果だ。C.ダ・マッタは、惜しくもスピンを喫してしまったが、原因の究明と対応は可能なので心配はしていない。明日の路面状況は、今日に比べ良くなると予想されるので、セッティングを煮詰め、さらに予選上位を狙う」
<ハンガリーGP予選第1日目>
天候:晴れ
路面状況:ドライコンディション
T-CAR:TF103/07(クリスチアーノ・ダ・マッタ仕様) スペアシャシー:TF103/02
予選第2日目は、8月23日(土)午後2時(日本時間午後9時)から行われる。
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