第13戦 ハンガリーGP 2003

2003年08月24日(日)

ハンガリーGP - 決勝レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、ハンガリーGPにおいてトラブル続出、クリスチアーノ・ダ・マッタはエンジンストールに見舞われ、そして、オリビエ・パニスは、ギアボックスの問題でリタイアとなってしまった。

再びトップ10の順以内で走行していたパニスは「コースが汚れている側のグリッドだったのでスタートは、あまり良くなかった。スタートのラウンチコントロールシステムにもトラブルを抱えていた。クルマが完璧だっただけに、このコースはいつも渋滞になってしまうから残念だった。そして、2回目のピットストップの際にギアが入らなくて、レースを終えた。ギアボックスのトラブルだけれど、何が問題だったのかは完全にチェックしてみないとわからない」とコメントしている。

そして、ダ・マッタは「今週末はタフだったけれど、スタートの際にもミスをしてしまった。その後に全力を尽くして頑張ったけれど、序盤からオーバーステアが出てしまった。厳しいレースになることはわかっていたいたけれど、その通りになってしまった。それでもクルマのグリップレベルは終始安定していた」とコメントしている。

チームとしては、ダ・マッタが唯一フィニッシュし、11位を獲得したが、スタートできず、そこから追い上げて得た結果であり、ファステストラップでは5番目のタイムをマークしている。

レースは、ルノーチームのFアロンソが優勝。彼は、初のスペイン人優勝ドライバーと、22歳と26日という最年少ドライバーの記録を樹立した。また、ルノーの優勝は、20年以上前のオーストリアGP、Aプロスト以来だ。

2位に入ったマクラーレン・メルセデスチームのKライコネンは、依然としてチャンピオン争いに留まっている。BMWウイリアムズが3位、4位に食い込み、両者スピンを喫しながらJPモントーヤがRシューマッハーを下した。Dクルサードが5位に入ってマクラーレンチームは2台がトップ5でフィニッシュ、そして6位のMウェーバーまでがトップと同周回数だった。

5度のチャンピオンに輝くMシューマッハーは、レース中ほとんどルノーのJトゥルーリとのバトルを展開していたが、パスするに至らず8位でフィニッシュて1ポイントを獲得した。

チーム代表のオベ・アンダーソンは、「F1に勝つためには、ドライバー、クルマ、エンジン、タイヤそしてチームという要素がすべて調和しなくてはならない。過去2戦は、それを完璧にお見せすることができ、持続するように努力を続けてきた。しかし、今回は残念な結果となってしまったが再びイタリアGPからこれまでのようなポイント獲得の目標のために再び立て直しをはかる」とコメントしている。

ルノー、マクラーレン、ウイリアムズそしてフェラーリのビッグ4チームのドライバーが上位を占める中、ジャガーのMウェーバーが6位に食い込んで3ポイントを獲得した。これによってパナソニック・トヨタ・レーシングがコンストラクター選手権7位へ後退してしまった。BARホンダ、ジャガーとトヨタは1ポイント差で続いており、残すは、イタリア、アメリカ、そして日本の3戦のみとなった。

ドライバー選手権の争いは、Mシューマッハーが72ポイント、JPモントーヤが71ポイント、Kライコネンが70ポイント。コンストラクター選手権では、129ポイントのBMWウイリアムズが121ポイントのフェラーリを逆転している。