第14戦 イタリアGP 2003
2003年09月09日(火)
パナソニック・トヨタ・レーシング イタリアGPの超高速バトルに挑戦
先週のテストで好感触を得たO.パニスとC・ダ.マッタがヨーロッパラウンド最終戦へ
F1世界選手権第14戦イタリアGPは、ヨーロッパで行なわれる今シーズン最後のレースとして、今週末、ミラノ近郊のモンツァ・サーキットにおいて開催される。
イタリアGPは、今年で52回目の開催となるが、1回だけ1980年にイモラ・サーキットで開催された経緯を持つ。
パナソニック・トヨタ・レーシングは、先週、モンツァ・サーキットで、チーム初となる3台体制による3日間のテストを行った。O.パニス、C.ダ・マッタの両レースドライバーに加え、リザーブドライバーのR.ゾンタが、12レース分以上の走行距離に相当する延べ641周を走破。今週末のイタリアGPと、今シーズン、残り2戦が行われるアメリカGPと日本GPに向けた準備作業と、長期的な開発を目的としたテストプログラムを消化した。
1周5.793Kmのモンツァ・サーキットは、平均時速が250Kmにもおよび、今シーズンF1GPが開催される16ヶ所のサーキットの中でも、最速で、最長のサーキットである。
コースは、多くのハイスピードな直線と縁石があるシケインから構成され、メカニカル・グリップとトラクション、そして、低いダウンフォースのコンビネーションが求められる。O.パニスは、過去に7回イタリアGPに参加しているが、C・ダ.マッタにとっては、先週たった3日間のテストから得た経験でレースへと挑むことになる。
チーム代表 オベ・アンダーソン
「先週、モンツァ・サーキットで3人のドライバーにより3台体制でテストを行い、有意義な成果を得ることが出来た。この成果を糧に、イタリアGPでは、良い結果を残せると確信している。しかし、すべてのチームが同様にテストを行ったので、ライバルチームと比較してどの程度のポジションにいるのかを予測することは難しい、モンツァ・サーキットは、“トヨタTF103”に適しているサーキットだと思われるが、金曜日朝のプラクティスで、ベストなセットアップを見いだすことが重要となる。再び、最近のレースで実証した競争力を発揮し、8度目のトップ10入りを果たし、さらにポイントを獲得出来ると期待している」
オリビエ・パニス #20
「モンツァ・サーキットは、シリーズ16戦の中でも屈指の高速サーキットであるが、テストでの手応えからも、良いバトルが繰り広げることができるものと、とても楽しみにしている。結果を残せなかったハンガリーGPのあと、先週、イタリアGPに向けて行われたテストでは、有意義な成果を得ることが出来た。モンツァ・サーキットは、メカニカル・グリップと低いダウンフォースの妥協点を見つけることが重要である。縁石を乗り越えた時のメカニカル・グリップとともに、高速なストレートでは、低いダウンフォースも必要となる。イタリアGPでは、良い結果を残せると確信しているが、金曜日のプラクティスで真価が問われるだろう」
クリスチアーノ・ダ・マッタ #21
「先週、3日間のテストで、初めてモンツァ・サーキットをF1で走行したが、超高速なサーキットだ。他のサーキットのように、技術的にチャレンジングなサーキットだとは思わなかったので、今週末のイタリアGPは、期待している。先週のテストで200周以上を走行したので、金曜日のプラクティスでコースを学習することに時間を費やす必要もなく、すぐにクルマのセットアップに取り掛かることが出来る。今シーズンもあと3戦となったが、我々の目標である予選トップ10入りを果たし、より多くの選手権ポイントを獲得し、さらに上位に躍進してシーズンを終えたい」
昨年、金曜日のプラクティスにおいて、2台の“トヨタTF102”は、24号車が6番手、25号車は、駆動系にトラブルが発生し、18番手に付けた。土曜日の予選では、10番手と13番手のグリッドを獲得したが、25号車が6位を走行中に、フロント・サスペンションにダメージを受け、リタイア。24号車も4位を走行中にピットアウト時の白線カットでペナルティを受け、11位に終わった。
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