第14戦 イタリアGP 2003

2003年09月12日(金)

イタリアGP - 予選1日目レポート

クリスチアーノ・ダ・マッタは、モンツァサーキットで行われるイタリアGPで彼自身そしてパナソニック・トヨタ・レーシングにとって金曜日の予選で2回目となる今シーズン最高の4番手を記録した。ダ・マッタは、スペインGPでも金曜日に4番手となり、その時は決勝で6位フィニッシュしている。

あと一週間で30歳となるダ・マッタは、5.793キロのオートドロモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァで1分21秒829をマーク。トップタイムを叩き出したJPモントーヤからちょうど1秒1遅かった。

「タイムにはとても満足している。先週のテストデータを分析して良いセットアップができた。再び好調な週末のスタートを切ることができた。僕らのクルマ向きのサーキットでこの好調を持続してポイントを獲得したい」とダ・マッタはコメントしている。

チームメイトのオリビエ・パニスは、少し苦しんでいた。モンツァでは、十分な空力性能、高出力エンジン、そしてシケインに進入する際の高いブレーキ性能が要求される。ストレートエンドの最初のシケインへは時速350キロから一気に減速する。ブレーキングに不安を感じたパニスは、急遽スペアカーに乗り換えて予選に臨んだ。

「朝からどうも機械的な感触が特に良くなくて、ブレーキングで不安定だったんだ。まあ、明日までにデータを分析して原因を発見できればと思っている」とパニスはコメントしている。

それでもパニスのマークした1分22秒372は、10番手というまずまずの順位を得ている。しかし、大きくタイムロスしたセクター1は、まさに彼のコメント通りブレーキングの安定感によるものだ。

チームにとって今回の予選におけるペースとクルマの進歩は大いに期待の持てるものであり、ダ・マッタは最初のセクターでベストタイムをマークしており、フェラーリのMシューマッハーだけが部分的にこのセクターで彼を上回っていた。

トップ1分20秒656のモントーヤに続いて1分20秒784でRバリチェロ、約0.5秒遅れてMシューマッハーがつけ2台のフェラーリが2番手、3番手。4番手のダ・マッタを挟んでシューマッハーの選手権ライバルKライコネンが1分21秒966で5番手、Mウェーバーが1分21秒966で6番手。先週のテスト中の大クラッシュから復帰したRシューマッハーは、最初のシケインでタイヤをロックさせてしまい、シケイン不通過でタイムを抹消された。

エンジン部門ゼネラルマネージャー、ルカ・マルモリーニは初日の結果を喜んでいる「4番手と10番手という結果は、初日としては期待が持てるものだと思う。しかし、トップとわれわれの間には1秒以上の差があり、もっと頑張らねばならない。クリスチアーノは、最初のセクターでトップタイムをマークするという賞賛されるべき働きをした。オリビエが同じようなタイムをマークすることができなかったので残念。しかし、素晴らしいドライブで第2セクターで良いタイムを記録した。われわれのデータではだいたいこのサーキットでは70%がアクセル全開となっている。つまりエンジンにとてもきついサーキットだ。今日はスムースにことが進んだので、今後もうまく行くだろう」とコメントしている。