第14戦 イタリアGP 2003
2003年09月12日(金)
イタリアGP予選第1日目 C.ダ・マッタが自己2回目の4番手を記録
O.パニスは急遽Tカーに乗り換え10番手。セットアップを煮詰めて明日の予選第2日目へ
2003年9月12日(金)(イタリア・モンツァ・サーキット発)
2003年F1世界選手権第14戦イタリアGPの予選第1日目が、9月12日(金)イタリアのモンツァ・サーキットで行われた。
前戦ハンガリーGPで不本意な結果に終わったパナソニック・トヨタ・レーシングは、先週、ここモンツァ・サーキットで3台体制による3日間にわたるF1合同テストに参加、イタリアGPへ向けて充分な準備を行ってきた。予選第1日目に先立って午前中に行われたプラクティスでは、C.ダ・マッタが6番手、O.パニスは、12番手のタイムをマークし、午後に行われた予選第1日目へと期待を高めた。
晴天ながら強風の吹き荒れるサーキットで、午後2時から行われた予選第1日目は、現在のポイント獲得順にタイムアタックが開始された。12番目に出走したC.ダ・マッタは、1分21秒829で第5戦スペインGPに続く、F1参戦初年度2回目の自己最高4番手のタイムをマーク。一方、O.パニスは、急遽Tカーで14番目に出走し、1分22秒372で10番手に入り、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、揃ってトップ10から明日の予選第2日目へと臨むこととなった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/04
予選1回目:4番手 1分21秒829(ポールと1.173秒差) 出走順:12番目
「タイムには、非常に満足している。今朝のプラクティスで数周走った時点で、先週のテストよりも仕上がりの良さを確信していた。“トヨタTF103”をより速くするために、テストで得たデータを解析し、素晴らしい仕事を成し遂げたエンジニア達に感謝している。先週3日間のテストのお陰で、今朝のプラクティスでコースを学習するために時間を費やす必要も無く、クルマの仕上がりの良さを感じることが出来た。イタリアGPの初日から、幸先の良いスタートを切ることが出来た」
オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/07
予選1回目:10番手 1分22秒372(ポールと1.716秒差) 出走順:14番目
「今日の予選1日目は、私にとって困難な1日だったが、10番手のポジションには、納得している。今朝のプラクティスの時点で、クルマのバランスが保てず、また、小さなメカニカル・トラブルも発生したため、急遽スペアのTカーで予選1日目に臨むことを決めた。結果的には、レースカーとの大きな違いはなかったが、これから、明日に向けて、改善するために作業に取りかかる。それにしても、今日のC.ダ・マッタの快調ぶりは、本当に嬉しい」
エンジン部門 ゼネラルマネージャー ルカ・マルモリーニ:
「予選1日目において4番手と10番手というポジションを得たことは、この週末に向けて有望なスタートであると思う。しかし、トップとの差は1秒以上あることを冷静に受け止めなくてはならない。C.ダ・マッタは、賞賛に値する仕事を成し遂げ、第1計測区間では、最速タイムを記録した。O.パニスが同様なタイムを記録できなかったことは、残念だったが、素晴らしい走りを見せ、第2計測区間ではとても良いタイムを記録した。F1GP全16戦の中でも、全コースの70%以上がエンジンフルスロットルで、とても過酷な戦いとなるモンツァで予選1日目を、まずは、順調にこなせた」
ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「エンジンパワーが重要な高速サーキットで、予選1日目とはいえ、C.ダ・マッタが4番手を記録出来たことには、大変満足している。一方、O.パニスは、トップ10には入ったものの、クルマのバランスはいまひとつと言わざるをえない。明日の予選第2日目までにセットアップを煮詰め、上位グリッドを目指す」
<イタリアGP予選第1日目>
天候: 晴れ
路面状況: ドライコンディション
T-CARシャシー:TF103/08(オリビエ・パニス仕様) スペアシャシー:TF103/02
予選第2日目は、9月13日(土)午後2時(日本時間午後9時)から行われる。
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