第14戦 イタリアGP 2003
2003年09月13日(土)
イタリアGP - 予選2日目レポート
2003年にヨーロッパ地域で行われる最後のレースとなるイタリアGPでオリビエ・パニスはパナソニック・トヨタ・レーシングにまたしてもトップ10内の決勝スターティンググリッドをもたらした。
パニスは1分22秒488秒をマークして9番手スタートのグリッドを獲得。チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは1分22秒914でパニスから3つ後方の12番手グリッドを得た。
パニスは、午前中のフリー走行では電気系のトラブルに見舞われて十分な走行をすることができなかった。「昨日セットアップに問題があった後に得たこのポジションだから喜ばなくてはならない。一生懸命にクルマのバランスを良くする作業を行い、決勝に向けて良い調子になってきた。グリッドの前半のポジションを得ることができ、明日はポイントを追加するために頑張りたい」とコメントしている。
昨日の予選では、4番手のタイムを叩き出したダ・マッタは、遅れてしまったのがちょっと残念だった。
「最高のラップを刻むことはできなかった。最初の2区間はオリビエにコンマ1秒かもうちょっと遅れていただけだったけれど、アスカリ・シケインで小さなミスを犯してしまって第3セクターで大きく遅れてしまった。昨日皆が燃料を少な目に積んでアタックした時と比べてあまりうまく行かなかった。モンツァは速さだけでなく信頼性や耐久的な点も重要なので、明日は是が非でも完走するよう頑張りたい」とダ・マッタはコメントしている。
ポールポジションの争奪戦は、チャンピオン争いを演じているフェラーリのMシューマッハーとBMWウイリアムズのJPモントーヤの間で繰り広げられ、僅かに0.05秒差でシューマッハーがポールを奪取した。
現在、BMWウイリアムズチームはコンストラクター選手権でフェラーリチームを8ポイントリードしているが、10日前のテストでアクシデントに見舞われたRシューマッハーが再び頭痛を訴えたためにこの選手権争いに打撃を受けそうだ。今日からは、彼に変わってテストドライバーのMジェネが出場する。スペイン人のジェネは、5番手のタイム、1分21秒834をマーク。もう一人チャンピオン争いを演じているマクラーレン・メルセデスのKライコネン(1分21秒466)に続くグリッドを得た。そして、ルノーのJトゥルーリが1分21秒944で6番手となった。
車両開発ゼネラルマネージャーの高橋敬三は「パナソニック・トヨタ・レーシングにとって今回の予選結果は満足行くものだった。午前中に電気系のトラブルでひとつのフリー走行を走れなかったにも関わらず、オリビエが9番手を獲得してくれたのはうれしかった。クリスチアーノのクルマは昨日よりも調子を落としてしまったが、2台共に明日の決勝ではポイントを獲得に向けてまずまずの状態に仕上がったと思う」とコメントしている。
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