第14戦 イタリアGP 2003

2003年09月14日(日)

イタリアGP決勝 パナソニック・トヨタ・レーシング超高速バトルで苦渋の敗退

C.ダ・マッタ、O.パニス共に無念の戦線離脱。今季残り2戦の雪辱戦でポイント獲得へ

2003年9月14日(日)(イタリア・モンツァ・サーキット発)


F1第14戦イタリアGPの決勝レースが、9月14日(日)イタリアのモンツァ・サーキットで行われた。

昨夜未明の雷雨が嘘のように晴れ上がり、気温24度、路面温度35度というコンディションのもと、午後2時に53周の決勝レースがスタート。予選9番手のO.パニスは好スタートを切り、6位まで一気にポジションアップ。一方、予選12番手からスタートのC.ダ・マッタも順調なスタートを切ったものの、わずか4周目に左リア・タイヤがバースト。レース序盤にして戦列を去ることとなってしまった。その後、O.パニスはポイント獲得圏内で力走を続けたが、35周目にブレーキ・ペダルの不調に見舞われスローダウン。緊急ピットインをしたがレースへの復帰はならなかった。期待された超高速サーキットでの戦いを、不本意な結果で終わったパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、雪辱を果たすべく、アメリカGPと鈴鹿GPの残る2戦へと挑む。

優勝は、M.シューマッハ(フェラーリ)であった。

オリビエ・パニス: #20  リタイア  35周/53周  シャシー:TF103/07
「上手くスタートを切れ、1周目に6位までポジションを上げることが出来た。M.ジェネに抜かれたものの、ポイント圏内で走り続けた。最初の給油ピットインで燃料を多めに入れ、順調にレースを戦っていた。しかし、不運にも2回目の給油ピットインの直後にブレーキ・ペダルが、完全に床に届いてしまい、ピットインせざるをえなかった。しかし、ポイントを獲得出来るポテンシャルを持っていることを実証出来、とても励みになる週末だった。この自信を糧に、次の目標となる、次戦のアメリカGPに向けて体制を整える」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21  リタイア  3周/53周 シャシー:TF103/04
「あまり良いスタートとは言えなかったが、ポジションを回復し、全てが順調だっただけに、リタイアとなったことは、とても残念だ。突然、クルマの後方で大きな振動を感じ、真っ直ぐに走れなくなった。現時点では、原因を特定することは難しいが、スタート・フィニッシュ・ラインでカーボン・ファイバーの破片を拾ってしまったようだ。今日のレースでポイントを獲得することを目指していただけに、私とO.パニスの両方がリタイアをしてしまったことは、とても残念だ」

チーム代表 オベ・アンダーソン:
「パナソニック・トヨタ・レーシングが良い結果を残せるはずだっただけに、とても残念な結果になってしまった。C.ダ・マッタに起ったトラブルは、レースでは、誰の身にも起りうる不運だ。O.パニスは、素晴らしい走りで、さらにポイントの獲得も視野に入っていた。しかし、ブレーキにマイナーなトラブルが発生してしまった。とはいえ、再び、“トヨタTF103”は、ポイントを獲得出来る性能を発揮した。残されたアメリカGPと日本GPの2戦を見据えて、全力でアタックする」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「期待していたイタリアGPで、2台ともリタイアに終わり、本当に残念であるとともに、とても悔しい。残された2戦へと、万全の体制を整え、全力で戦い、ポイント獲得へと頑張る」

<イタリアGP決勝>
天候:   晴れ
路面状況: ドライコンディション
T-CAR:TF103/08(オリビエ・パニス仕様) スペアシャシー:TF103/02