第15戦 アメリカGP 2003

2003年09月27日(土)

O.パニスが予選3番手!! パナソニック・トヨタ・レーシング過去予選最高位

C.ダ・マッタはTカーでアタック予選9番手。明日の決勝レースで2台揃ってポイント獲得に邁進

2003年9月27日(土)(アメリカ・インディアナポリス発)

F1世界選手権第15戦アメリカGPの予選第2日目が、9月27日(土)アメリカのインディアナポリス・モータースピードウェイで行われた。

予選を前に、午前中2回に分けて合計90分間行われたプラクティスでは、O.パニスが1分11秒758で7番手、C.ダ・マッタは1分12秒671で13番手のタイムをマークし、決勝レースのグリッドを決定する予選第2日目に臨むこととなった。

予選第2日目は、夜半まで降り続いた強い雨もあがり、雲の合間に青空が覗く爽やかな秋空の下で、午後2時から予選第1日目の結果の逆順でタイムアタックが開始された。昨日の予選第1日目では、不運にも雨に見舞われタイムを伸ばせず、7番目の出走となったO.パニスは、ドライコンディションのコースを1分11秒920という好タイムで走り抜き、チーム過去最高となる予選3番手、2列目グリッドを確保した。一方、10番目に出走のC.ダ・マッタは、直前のウォームアップ走行で冷却系に不調を抱え、急遽Tカーに乗り換えてタイムアタック。1分12秒326で9番手であった。パナソニック・トヨタ・レーシングは、過去予選最高位、今季4回目となる2台揃っての予選トップ10スタートで、ポイントの獲得を目指し、明日の決勝レースへと挑む。

オリビエ・パニス: #20 シャシー:TF103/08
  予選2回目:3番手 1分11秒920(ポールと0.250秒差) 出走順:7番目
「チームにとって最高の結果だ。1997年のアルゼンチンGP以来となる2列目グリッドからのスタートとなる。最も競争力のあるドライバー達を相手にスタートする明日の決勝レースに期待している。結果こそ浮き沈みのあるシーズンであるが、チームの絶え間ない努力は実を結んでいる。まだ、優勝を狙える立場ではないことはわかっているが、“トヨタTF103”の仕上がりも良いので、決勝レースでは、多くのポイントを獲得し、共にコンストラクターズ・ポイント5位争いを繰り広げているライバルのBARホンダとジャガーを捕らえるために挑戦する」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: #21 シャシー:TF103/02(T-CAR)
  予選2回目:9番手 1分12秒326(ポールと0.656秒差) 出走順:10番目
「すべてのことを考慮すれば、今日の予選タイムアタックは、良かったと思う。残念なことに、ウォームアップ走行でエンジンのオーバーヒートが発生してしまい、リスクを避けるために急遽Tカーに乗り換えなくてはならなかった。Tカーは、私用にセットアップされていたが、このサーキットはとても難しく、コンマ1秒ぐらいのタイムをロスしてしまった。しかし、明日のレースは問題ない。クルマは強力であり、天候さえ持ち、ドライコンディションであればポイントの獲得も視野に入っている」

チーム代表 オベ・アンダーソン
「何も言うことはない。O.パニスが感動的なタイムアタックで3番手を確保、トヨタは、F1参戦以来32レース目で決勝スタート2列目のグリッドに並んだ。残念ながらC.ダ・マッタは、Tカーに乗り換えなくてはならなくなり、確かにタイムに影響を及ぼしてしまったが、堅実に走り、チームに2台揃っての予選トップ10入りをもたらしてくれた。予選中ピット内は、とても盛り上がったが、素晴らしい結果を達成してくれた全てのチームスタッフに感謝したい。“トヨタTF103”は、昨日朝のプラクティスから高い競争力を発揮していたので、決勝レースでも運に恵まれれば、ポイントを獲得出来ると思う」

ゼネラルマネージャー 高橋敬三:
「O.パニスが予選3番手という、過去チーム最高位の予選結果を残してくれたことは、とても嬉しい。C.ダ・マッタは、ウォームアップ走行で冷却系の不調に見舞われ、Tカーでのタイムアタックとなったが9番手に付けてくれて、両ドライバーともに頑張ってくれた。この結果は、我々だけでなく、ミシュランのタイヤ・パフォーマンスによるところも大きい。セットアップはとても良いので、予選3番手スタートの成果を活かし2台でポイント獲得へと邁進する」

<アメリカGP予選第2日目>
天候:晴れ時々曇り
路面状況:   ドライコンディション
T-CAR: スペアシャシー:TF103/04

明日のアメリカGP決勝は、28日(日)現地時間午後1時(日本時間29日(月)午前3時)にスタートが切られる。