第16戦 日本GP 2003

2003年10月10日(金)

日本GP - 予選1日目レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、シーズンの締めくくりとなる日本GPの予選初日をオリビエ・パニス13番手、クリスチアーノ・ダ・マッタ14位というまずまずの結果で終えた。30歳のダ・マッタにとってF1が開催されるサーキットの中で最も難しいとされ、同時に最も距離の長い鈴鹿を走行するのは初めてである。このような状況下でも彼は一気に5.807キロのコースに慣れて、1分32秒256のタイムをマークし、チームメイトから0.35秒差という頑張りを見せた。

「僕らはまだTF103を好みのセットに仕上げられていない。とてもテクニカルで異なったコーナーが組み合わされたコースに対して、今はいろいろなセットアップを試しているところだ。グリップ感が足りないけれど、明日はトップ10に食い込みたいと思っている」とパニスはコメントしている。

「このサーキットが気に入った。そして高速のS字コーナーのある最初のセクターでもう少しタイムを縮められそうだ。セットアップを進めてグリップを少し増せば、確実にタイムアップできる。いまからあまり攻めすぎてコースオフする必要もない」とダ・マッタはコメントしている。

ルノーチームのJトゥルーリが2時間のプライベートテストを走行したアドバンテージを活かして1分30秒281で最速のタイムをマーク、0.06秒の差でBMWウイリアムズのRシューマッハーが続いている。フェラーリのMシューマッハーは1分30秒464で3番手、これにマクラーレン・メルセデスのDクルサード、1分30秒482、チャンピオン争いを演じているKライコネンが1分30秒558で続く。そして、ルノーのFアロンソが1分30秒624で6番手につけている。

鈴鹿は、勿論トヨタのホームGPであり、チームはシーズンの有終の美を飾るべく良い結果を期待している。今回持ち込まれているTF103にはフロントとリヤの新しいウイングを含めた新たな空力パーツが組み込まれ、RVX-03エンジンも新たなスペックとなっている。チームは最も重要な土曜日の予選前に行われるフリー走行を実り多きものとするべく頑張っている。

チーム代表のオベ・アンダーソンは「ホームGPであり、われわれにとって最も大事なGPだ。コンストラクターズ選手権の5位まで現在の9位というポジションから6ポイントしか差がない。そしてこの鈴鹿でシーズンの幕が下ろされる。これが本当の最後のチャンスだ。新しいスペックのRVX-03エンジンと空力のモディファイを行って来たので目標を達成できると期待している。いつものように予選グリッド前半からスタートし、ポイント獲得をしたい」とコメントしている。

また、ニュースとして、Jヴィルヌーブに代わって日本人ドライバーの佐藤琢磨がBARホンダから出場する。