第16戦 日本GP 2003

2003年10月15日(水)

パナソニック・トヨタ・レーシング 技術部門を強化

マイク・ガスコイン氏が、シャシー部門テクニカルディレクターとしてチーム入り

2003年10月15日(水)


トヨタ・モータースポーツ有限会社(Toyota Motorsport GmbH:以下、TMG)は、10月15日、マイク・ガスコインとパナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターとして契約したことを発表した。

TMGとマイク・ガスコインおよび彼がこれまで所属していたルノーF1チームとの間で合意に至ったもので、これにより、マイク・ガスコインは2003年12月1日よりパナソニック・トヨタ・レーシングチームに加わる。

マイク・ガスコインは、パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターとして、チームの機能を強化することとなる。

TMG会長 冨田務は、以下のように語った。
「我々は常に、チームの技術開発部門の補強と強化を考えており、マイク・ガスコインをパナソニック・トヨタ・レーシングの一員として迎えられることは大変喜ばしい。彼は、F1の世界での15年もの経験があり、我がチームが将来成功するために、大きな役割を果たしてくれるものと期待している」

TMG副社長 来栖俊郎も、
「我々は、チームの効率を高めるためにシャシーとエンジン部門の双方においてテクニカルディレクターを置くこととを決めた。マイク・ガスコインはケルンの工場およびレース、テストの現場でもシャシー技術を担当することになる。一方、ルカ・マルモリーニはエンジン部門のテクニカルディレクターとしてのポジションに付く。私はマイク・ガスコインがチーフデザイナーであるグスタフ・ブルナーとともに優れた働きをしてくれることを確信している。この強化された構造の下で、高橋敬三は、技術部門のチーフコーディネーターとして主にケルンのTMGと日本のトヨタ自動車の間で調整、技術の連絡を行う。ゼネラル・マネージャーとしてのノルベルト・クライヤーのポジションは変わらず、グスタフ・ブルナー同様、彼はマイク・ガスコインの部下となる。」とコメントしている。

マイク・ガスコインのF1におけるキャリアは、マクラーレンの空力スペシャリストとして1989年にスタートした。マクラーレンで3年間過ごした後、ティレルでシャシー技術者として3年間従事、その後、1993年からザウバーでの空力チーフとして開発を行う。1998年にはジョーダンでチーフデザイナーとして活躍後、テクニカルディレクターに就任。2000年末にベネトン(現ルノー)にテクニカルディレクターとして加わり、2003年12月より、パナソニック・トヨタ・レーシングにおいて彼の新たなキャリアを開くことになる。

マイク・ガスコインは
「素晴らしい3年間を過ごしてきたルノーF1チームを離れることは難しい決断であったが、パナソニック・トヨタ・レーシングにシャシー部門テクニカルディレクターとして加わることを非常に喜んでいる。そして、トヨタを世界チャンピオンチームにするという、新たな挑戦を楽しみにしている」と語った。