第1戦 オーストラリアGP 2004

2004年03月06日(土)

オーストラリアGP 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは開幕戦のオーストラリアのメルボルンにおいてポイント獲得に向けて厳しい状況に直面している。クリスチアーノ・ダ・マッタが1分27秒823で13番手のグリッドを獲得したが、オリビエ・パニスは電気系のトラブルに見舞われてしまって18番手からスタートしなくてはならなくなってしまったのだ。

土曜日の午前中の公式練習走行では順調な走行を見せていた。パニスに関しては、前日に比べて確実にクルマのバランスも良くなっていた。それが不運にも電気系のトラブルでスロットルが働かなくなってしまって最も重要な最後のタイムアタックに出走できず、彼のクルマはそのままピットへ押し戻されてしまった。

「最後尾に近い位置からのスタートだから長くて厳しいレースになる。でも当然、全力を尽くして頑張る。午前中の練習走行で金曜日の状態から飛躍的にクルマの状態が良くなっていたので、本当に残念でならない。クルマは、乗りやすいし限界まで攻められる自信がある」とパニスはコメントしている。

ダ・マッタもクルマの状況は、練習走行とちょっと勝手が違ってしまったようだ。「このような状況はフラストレーションがたまるね。午前中の練習走行では第1セッションの終わりで小さな電気系のトラブルがあっただけであとは順調だったんだ。もう少しはタイムアップできただろうけど、14コーナーで小さなミスしてしまったことが決定的だった。それにしてもクルマのバランスは良くない。コースコンディションの違いか。その他の影響か午前中とはグリップ感がぜんぜん違ったんだ。もっと良い結果が出せると思っていたのでがっかりだ」とダ・マッタはコメントした。

シャシー・テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「午前中のセッションでわれわれは、大きな問題もなくまずまずの状況だった。クリスチアーノのトラブルは、第2セッション前に解決したし、オリビエのクルマは一気に良くなった。しかし、その後オリビエが2回目のアタックにスタートする前に電気系のダメージが発生、エンジンはかからないし、スロットルまで悪影響を及ぼしてしまったんだ。調子が良かっただけに本当に残念でならない」とコメントした。

6度のチャンピオンに輝くMシューマッハーが1分24秒408をマークしてディフェンディングチャンピオンとしてポールポジションからスタート。その横にはフェラーリのチームメイトRバリチェロが0.08秒遅れで位置し、3番手グリッドにBMWウイリアムズのJPモントーヤが1分24.秒998が続いた。彼は、BARホンダのJバトンと第2予選セッションで同タイムだったが第1セッションでバトンを上回っていたので3番手を確保した。4番手にバトン、以下5番手に1分25秒699でルノーのFアロンソ、6番手にジャガーのMウエーバーが1分25秒805だった。