第1戦 オーストラリアGP 2004
2004年03月06日(土)
開幕戦オーストラリアGP クリスチアーノ・ダ・マッタが予選13番手
オリビエ・パニスは、電気系トラブルに見舞われ予選2回目出走出来ず18番手スタート
2004年3月6日(土)(オーストラリア・メルボルン発)
F1世界選手権開幕戦オーストラリアGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
3月6日(土)オーストラリア・メルボルンのアルバート・パーク・サーキットの上空は、厚い雲に覆われて朝を迎えた。昨夜は、小雨もぱらつき、肌寒く、南半球の“残暑”とは、程遠い気候。例年、メルボルンは、気圧の谷と前線が交差して、変りやすい天候がF1チームを悩ませる。
曇り空の下、午前10時から45分間行われた公式練習3回目では、オリビエ・パニスが1分27秒107で11番手。14周を走って、電気系に問題を抱え走行をやめたクリスチアーノ・ダ・マッタが1分27秒717で12番手。午前11時15分から45分間行われた公式練習4回目は、雲の合間から強烈な太陽が顔を出す中で行われ、オリビエ・パニスが1分25秒916で6番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分26秒597の12番手で、2分のインターバルを挟んで2回行われる公式予選に臨む事となった。
午後2時から行われた公式予選1回目は、真っ青な空から真夏を思わせる強烈な太陽がじりじりと照りつけ、気温も23度へと一気に上昇。路面温度は39度という高温の中で、昨年の最終戦鈴鹿GPの成績順にタイムアタック。7番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分28秒274で、17番手。10番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分27秒253で13番手。その後、2分間のインターバルを挟んで午後2時55分から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の逆順でタイムアタック。4番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分27秒823で予選13番手。しかし、8番目にコースインしようとしたオリビエ・パニスは、ピットアウトの際に思わぬ電気系トラブルに見舞われ、タイムアタックを諦め、予選18番手から決勝レースへのスタートとなった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/02
予選1回目:17番手 1分28秒274(トップと3.048秒差)
予選2回目:13番手 1分27秒823(トップと3.415秒差)
「あまり満足の行く予選とは言えなかった。今日の午後は、今朝の公式練習と比べると状況は良くなかった。バランスも決して良くなく、グリップを得ることも難しくなってしまった。公式練習の成果からも、もっと良い予選結果を予想していた。第14コーナーで、小さなミスも犯してしまったが、全体的に、本当に今日の午後は、グリップに悩まされた。我々は、明日の決勝レースで、とても厳しい戦いを強いられるが、全力でアタックする」
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
予選1回目:13番手 1分27秒253(トップと2.027秒差)
予選2回目:18番手 計測出来ず
「朝の公式練習は、とても上手く行った。金曜日から大幅に改善がなされ、全力で予選へと臨めると確信していた。予選1回目は、納得の行くアタックだったといえるが、予選2回目は、電気系のトラブルのためにエンジンを始動させることが出来なかった。その結果、タイムアタックを断念せざるをえなかった」
マイク・ガスコイン:シャシー部門 テクニカルディレクター
「オリビエ・パニスの予選2回目のタイムアタックを前に、電気系にダメージを与えてしまったことが、問題を引き起こしてしまった。エンジンの始動させようとしたが、電気系のトラブルは、スロットルの作動を阻止してしまった。本来は、クリスチアーノ・ダ・マッタと共に、オリビエ・パニスも、予選でのアタックが期待したのだが、叶わなかった。今朝の成果があっただけに、本当に残念な予選となってしまった。我々は、この雪辱を晴らすためにも、明日の決勝レースを全力で戦わねばならない」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「午前中の公式練習は、昨日のデータをもとにセットアップを詰め、我々のパフォーマンスを確認することが出来たが、午後の予選では、思わぬトラブルに見舞われてしまった。しかし、エンジンの信頼性には、自信があるので、明日の決勝レースを戦い抜き、ポイント争いに加わりたい」
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