第1戦 オーストラリアGP 2004
2004年03月07日(日)
オーストラリアGP 決勝レポート
メルボルンで開幕した新たなF1グランプリシーズンは、新型トヨタTF104にとっては厳しいレースとなり、クリスチアーノ・ダ・マッタが12位、オリビエ・パニスが13位という結果だった。
パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、予選でのトラブルによって18番手グリッドからスタートしなくてはならないパニスの状況からも大変なレースになることは分かっていた。
「シーズン前のヨーロッパにおけるテストの結果からもっとやれると思っていたのに、それに全く反する週末の結果となってしまった。トップグループとはかなりの開きがある。しかし、シーズンはまだ始まったばかりだし、われわれは、頑張るしかない。メルボルンは、公園の道路を利用した一般的なサーキットではないので、あまりこの結果に気落ちする必要はない。ボクは、マイク・ガスコインとテクニカルチームを信じている。今日は、2台揃って完走という結果しか残せなかったけれど、努力してくれたスタッフ達にお礼を言いたい」とパニスはコメントしている。
後方からのスタートとなったパニスには、順位を挽回するために2ピットストップ作戦をとることとした。そしてダ・マッタは3ストップ作戦で58周の決勝中に12、24、42周にピットストップを行った。
「正直なところ、3ピット作戦もうまく行かなかった。最初のピットインの時にエンジンを止めてしまって、いくつか順位を下げてしまったし、一番の問題はグリップ不足、それで全くうまく行かなかった。しかし、われわれは、どうすればクルマを良くすることができるか分かっているので、今後、皆さんに良い結果を保証する」とダ・マッタはコメントした。
レースは、フェラーリチームのMシューマッハが驚異的な速さを示した。通算6度の王座に輝く彼は、チームメイトのRバリチェロを従えて1-2フィニッシュを達成。表彰台の3段目にはフェラーリチームに食らいついたルノーチームのFアロンソが獲得。BMWウイリアムズのRシューマッハとJPモントーヤが4位、5位。BARホンダのJバトンが6位、ルノーのJトゥルーリが7位、そして最後の1点をマクラーレンのDクルサードが得ている。
シャシー・テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは、厳しかったパナソニック・トヨタ・レーシングの開幕戦を評価して「開幕戦を迎える前に皆が今シーズンは信頼性が重要だと語り合っていた。今日、われわれは、その信頼性を実証することができた、あとは、パフォーマンスをアップさせるだけだ。最大の問題は、グリップが得られなかったことだった。これが差として現れてしまったのだと思う。次のマレーシアのセパンサーキットはその後に続くヨーロッパのサーキットと同じように今回とは全く違う状況だ。すでにわれわれはクルマの開発に着手しているし、そう遠くない時期に良い結果をお見せできると確信している」とコメントした。
来週にライアン・ブリスコとリカルド・ゾンタによってスペインのバレンシアで10日と11日にテストが行われ、2週間後にはセパンでマレーシアGPを迎える。
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