第2戦 マレーシアGP 2004

2004年03月16日(火)

パナソニック・トヨタ・レーシング 心機一転 第2戦マレーシアGPへ

開幕戦オーストラリアGPの屈辱を胸に、新型空力パーツを携えポイント獲得へ

2004年3月16日(火)(マレーシア・クアラルンプール発)

F1世界選手権第2戦マレーシアGPが、3月21日(日)にマレーシア・クアラルンプールのセパン・サーキットで開催される。今季開幕戦オーストラリアGPでは、12位と13位完走という残念な結果に終わったパナソニック・トヨタ・レーシングは、その屈辱を胸に、マレーシアGPへと挑む。チームは、前戦から1週間の間に、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタとテストドライバーのライアン・ブリスコがスペイン・バレンシアサーキットで合同テストに参加。マレーシアGPへ向けて、体制を整えた。

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16
「マレーシアGPは、F1が行われるサーキットの中でもベストの一つであり、また、サーキットの特徴からも、開幕戦の行われたアルバート・パークの特設サーキットよりは、我々の“トヨタTF104”に向いていると思う。サーキットは、高速であり、さらに、2本の長いストレートを持っており、我々の持つ強力なエンジンパフォーマンスを活かすことが出来る。我々は、いくつかの新しい空力パーツをこのレースのために用意したが、少しでも役立ってくれることを望んでいる。しかし、大規模な改良はヨーロッパラウンドが始まるまで待たなければならないだろう。マレーシアGPについては、我々の出来ることに専念すれば、日曜日の午後には、結果が付いてくるはずだ」

オリビエ・パニス : カーナンバー17
「オーストラリアでの残念な結果を受け、チームの誰もが全力で、これからのシーズンへ向けてクルマを改良すべくハードに働いている。我々の開発計画は、非常に集中的に行われており、リカルド・ゾンタとライアン・ブリスコの2人が、スペインのバレンシアでマレーシアGPへと向けてテストを行うというハードスケジュールをこなしてくれた。チームは、新たな空力パーツをいくつかマレーシアGPに持ち込むことになっており、これはとても心強い。困難なシーズンの幕開けとなったが、我々は高いモチベーションを保ち、今週末のマレーシアGPへとスタッフ一丸となって挑戦する」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「シーズン開幕戦となったオーストラリアGPは、パナソニック・トヨタ・レーシングにとって良いスタートとは言えないものだった。世界中のトヨタ・ファンにお詫びすると共に、今後のレースへ向けて、改善を重ねるべく、総力を挙げて努力を続けている。マレーシアGPは、周知の通り非常に高い気温のもとで行われるが、それに対応するために数多くの準備を行ってきている。セパン・サーキットは我々の“トヨタTF104”に適したサーキットだと思う。週末には、メルボルンより、良いレースを行えるはずだ」

マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター
「開幕戦オーストラリアGPでは残念ながら、我々が当初望んでいた競争力のレベルには達することが出来なかったが、来るマレーシアGPへと我々は前向きに立ち向かうつもりだ。我々はレースの間も、常に改良を加え続けている。我々は、マレーシアGPに、新たなフロントウィングと、ターニングベインを持ち込むが、これは、アルバート・パーク・サーキットに比べ、我々の“トヨタTF104”に適しているであろうセパン・サーキットで、最大限の空力効果を得るためにデザインされたものである。長いストレートは、F1でも最高のエンジンの一つといえる、我々のRVX-04エンジンに適しており、また、高温のコンディションは、ミシュランタイヤを使用する我々に有利に働くはずだ」