第2戦 マレーシアGP 2004

2004年03月19日(金)

マレーシアGP - 練習走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングチームは、マレーシアGPが行われる5.543kmのセパン・サーキットで公式練習走行を開始し、まずは、中位で今日の走行を終えた。

オリビエ・パニスは、初日の練習走行を1分35秒524の12番手で終了。第3ドライバーのリカルド・ゾンタは1分35秒850で13番手。第14コーナーでスピンしてしまったことで公式練習2回目に7周しかラップできなかったクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分36秒907のタイムで19番手だった。

「僕は、タイヤチョイスに集中して走行した。なぜなら、このサーキットではタイヤが重要なファクターだからだ。公式練習2回目が始まるときの路面温度が53度だった。このような状況は、冬の間に行ったヨーロッパのテストではあり得ない、マレーシアでしか体験できない状況だ」とパニスはコメントしている。

「不運にも第14コーナーでスピンしてしまった。チームがクルマをコースに戻そうとしてくれたけれど、ダメだった。全体的にはメルボルンよりもクルマの調子は良いので、明日午前中の練習走行でたくさんラップしてクルマのセットアップを進めたいと思っている」とダ・マッタはコメントしている。

リカルド・ゾンタが2回の公式練習で48ラップして、金曜日だけ走行が許される第3ドライバーの中では最速のタイムをマークしている。「タイヤの選択とロングランを消化できて、今日は最高だった。僕のベストラップ時に0.5秒くらいのロスがあったことを考えれば、もっと速く走れたと思う」とゾンタはコメントしている。

2003年のマレーシアGPの覇者、マクラーレン・メルセデスのKライコネンが今日のトップタイム1分34秒395をマーク。これに0.29秒差でBMWウイリアムズのRシューマッハが続き、3番手に1分35秒054でジャガーのMウエーバー。公式練習1回目でトップタイムをマークしたフェラーリのMシューマッハは1分35秒094で4番手、BMWウイリアムズのJPモントーヤが1分35秒100で5番手、ルノーのJトゥルーリが1分35秒115で6番手だった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターのマイク・ガスコインはチームの進歩に満足して「もちろん重要なのは明日だ。現在われわれは、中段の混戦の中にいるが、メルボルン以降行ってきたことの効果が出ている。慌てずに正しいことだけに集中して事を進めてきた結果だ。新しい空力のパーツを投入し、車重を軽くできた。タイヤの性能を最大限に引き出して頑張りたいと思っている。それができたなら、前を行くグループに食らいついて行けるだろう。短い間にチーム全体が集中して頑張ってくれたので本当にうれしく思っている」とコメントしている。