第2戦 マレーシアGP 2004

2004年03月20日(土)

マレーシアGP - 予選レポート

F1世界選手権第2戦、高温多湿のマレーシアGPにおいてパナソニック・トヨタ・レーシングチームのクリスチアーノ・ダ・マッタが予選10番手ポジションをゲットした。

ダ・マッタは、午前中行われた練習走行では、路面温度が50度以上に達して滑りやすくなり、第14コーナーではスピンするなどタイムアップに苦しんでいた。

「午前中にはミスも犯した。速かったラップにブレーキをロックさせてしまった。そして最初の予選アタックでは、アンダーステアに苦しんだ。2回目のアタックまでの短い時間内にセットアップを少し変えたらハンドリングが良くなって、クルマのポテンシャルを引き出せるようになった。結果的に2人のドライバーがスピンアウトしてノータイムとなってしまったのを見ても、コンディションが悪かったのがわかると思う」とダ・マッタはコメントしている。

ダ・マッタのラップタイムは、1分34秒917で、ポールポジションを獲得したMシューマッハーから1秒8遅れだった。チームメイトのオリビエ・パニスは、ダ・マッタから4グリッド後ろの14番手。彼の1分35秒617のタイムは、予選第1セッションのタイムよりも遅かった。

「本当に残念だ。午前中の練習走行では1分34秒9は楽に出ていた。そして最初のアタックでは1分35秒2が出せたのに、その後クルマのバランスがおかしくなってしまった。セッションの間にセットを少し変えたらハンドリングが全く変わってしまった。第1区間は大丈夫だったのにその後オーバーステアになってしまって、それがどんどんひどくなった」とパニスはコメントしている。

ポールのMシューマッハーとチームメイトのRバリチェロのフェラーリチームに間に割って入ったのはジャガーのMウエーバー(1分33秒715)だった。彼は、ジャガーにとって予選最上位をもたらした。バリチェロのタイムは1分33秒756でフェラーリの2台とウエーバーだけが34秒の壁を破った。上位3台を除くトップ6には3つのコンストラクターが顔をそろえた。BMWウイリアムズの JPモントーヤが1分34秒054で4番手、マクラーレン・メルセデスのKライコネンが1分34秒164で5番手、BARホンダの Jバトンが1分34秒221で6番手となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングチームのシャシーテクニカル・ディレクターのマイク・ガスコインは「1分34秒5は行けると思っていたので、ちょっとがっかりだ。クリスチアーノは、昨日から苦しんだ後に頑張ってくれたし、オリビエは、オーバーステアに苦しめられて大変だったが、チームにとって明るい材料は、上位との差を縮めているということだ。まず、レースをフィニッシュするということが重要だが、その点には、自信がある。そしてポイントゲットできればと思っている」とコメントした。

記録から言えば、パナソニック・トヨタ・レーシングチームにとって3回目のマレーシアGPでいずれかのクルマが予選でトップ10ポジションを獲得しているという安定した実力を示しつつある。