第2戦 マレーシアGP 2004

2004年03月20日(土)

雪辱戦マレーシアGPへ向け、予選10番手と予選14番手

気温36度の猛暑を突いてタイムアタック。明日の決勝レースへ着実な手応え

2004年3月20日(土)(マレーシア・クアラルンプール発)


F1世界選手権第2戦マレーシアGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。

南国の強烈な太陽が容赦なく照りつけ、チームスタッフ80人余りのために用意された、4000本近くの飲料が、瞬く間に消化されていく中、苛酷な戦いの前哨戦が始まった。

午前10時から45分間行われた公式練習3回目では、クリスチアーノ・ダ・マッタが4周目にしてコースオフを喫したものの1分35秒678で11番手。オリビエ・パニスが1分35秒697で13番手。午前11時15分から45分間行われた公式練習4回目は、オリビエ・パニスが1分34秒929で11番手、クリスチアーノ・ダ・マッタは、再びコースオフを喫したが1分35秒441の16番手で、午後に2分のインターバルを挟んで2回行われる公式予選に臨む事となった。

午後2時から行われた公式予選1回目は、じりじりと気温が36度、路面温度も55度へと上昇する中で、前戦オーストラリアGPの成績順にタイムアタック。12番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分35秒684で、14番手。13番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分35秒247で16番手。その後、2分間のインターバルを挟んで午後2時58分から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の逆順でタイムアタック。5番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分34秒917で予選10番手。7番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分35秒617で14番手となり、明日の決勝レースへと臨むこととなった。

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/02
  予選1回目:14番手 1分35秒684(トップと2.491秒差)
  予選2回目:10番手 1分34秒917(トップと1.843秒差) 
「アンダーステアに悩まされ、その上、スピンを喫してしまい、100%の自信とはとてもいいがたいものだった。しかし、予選1回目と2回目の、ほんの短時間に、一気に改善が施され、さらにアタックすることが出来た。予選トップ10に入れて本当に嬉しい。我々がメルボルンから成し遂げた進歩は素晴らしく、あと、少し運を手中に収めれば、明日の決勝レースで1ポイントか2ポイントは獲得出来るだろう」

オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
  予選1回目:16番手 1分35秒247(トップと2.054秒差)
  予選2回目:14番手 1分35秒617(トップと2.543秒差)
「納得のいかない予選だった。今朝は、バランスもハンドリングもとても良かったのに、なぜ、予選になって、大きくバランスが変わったのか不思議でならない。これから、他車のデータも参考に、問題の解析をせねばならない。クリスチアーノ・ダ・マッタのラップタイムに祝福を送るとともに、今週末へと頑張ってきた成果を発揮すべく全力で決勝レースにアタックする」

マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「オリビエ・パニスの予選結果は、残念だった。我々は予選1回目の後、バランスの変更を行ったが、予選2回目ではオーバーステアに悩むことになってしまった。クリスチアーノ・ダ・マッタには、お見事と言いたい。苦しい2日間を乗り越えて予選トップ10入りを果してくれた。相対的に、ライバル達との差を縮めることが出来たので、明日の決勝レースでは、2台揃っての完走と、ポイントの獲得へと目標を定める」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 
「前戦オーストラリアに比べると、はるかに手応えの得られた予選だった。クリスチアーノ・ダ・マッタは、午前中に何度かコースオフしたにもかかわらず、納得の行くアタックをしてくれた。明日は、暑い戦いになると思うが、そのための準備は、整った。決勝レースが楽しみだ」