第2戦 マレーシアGP 2004
2004年03月21日(日)
マレーシアGP - 決勝レポート
クリスチアーノ・ダ・マッタが9位でマレーシアGPをフィニッシュしたが、あと一歩でパナソニック・トヨタ・レーシングチームにとっての2004年シーズン初のポイントを逃す結果となってしまった。チームメイトのオリビエ・パニスは、レース終盤までダ・マッタの前を走行していたが、無線が故障して通信状態が悪くなり予定外のピットイン、また、その際にピットレーンの走行スピード違反を犯してしまい、ドライブスルーのペナルティーを受けた結果、12位でレースを終えた。
「マレーシアのレースは体力的にきつかった。高温の中で頑張ったのにたった6秒差でポイントゲットできなかったことで本当にフラストレーションがたまった。この厳しいコンディション下でも20台中16台がフィニッシュしたのを見ると、F1では各チームが技術的に鎬を削っていることがわかると思う」とダ・マッタはコメントしている。
「無線のトラブルには悩まされた。予選でのトラブルを解消して、決勝では良いリズムで走行していた。確実にポイントゲットできるペースだった。僕の決勝中のファステストラップは、ポイント獲得した何台かよりも速かった。何も得ることをできないで終わるというのは、フラストレーションがたまる」とパニスはコメントしている。
チーム代表(TMG会長)の冨田 務は、新しいレギュレーション下で結果順位以上に信頼性を発揮できていることに喜んでいる。2004年シーズン、まだトヨタの完走率は100%を誇っている。「ポイントゲットはできなかったけれど、ここマレーシアGPでは、多くの明るい材料があった。われわれは、2戦連続して2台共に完走を果たした。これによってTF104の信頼性が証明された。また、開幕戦のメルボルンから飛躍的な進歩を遂げ、この調子で開発を進めて行ければ、パナソニック・トヨタ・レーシングは、良い結果を残せる」とコメントしている。
シャシー・テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「クリスチアーノは、スタートを決めて第1コーナーまでに8位まで順位をアップした、しかし、第4コーナーで孕んでしまって順位を下げた。オリビエは、後ろから突っつかれてスピンしたが、すぐに復帰した。だが、無線のトラブルは不運だった。ポイントゲットできないにしても2台共にトップ10でフィニッシュさせなければならなかった。メルボルンよりも数段素晴らしいパフォーマンスを示せて元気づけられた。次のバーレーンは、だれにも未知の地であり、故に他チームとわれわれを比較するという点で興味深い」とコメントしている。
メルボルンの開幕戦を制したフェラーリのMシューマッハがマレーシアでも連勝して彼の優勝回数は72となった。マレーシアでは、接戦となったがBMWウイリアムズのJPモントーヤが2位、BARホンダのJバトンが自身初の表彰台、3位となった。Rバリチェロが4位、ルノーのJトゥルーリ5位、マクラーレン・メルセデスのDクルサードが6位となった。
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