第2戦 マレーシアGP 2004
2004年03月21日(日)
熱闘 マレーシアGP決勝 パナソニック・トヨタ・レーシング 2台完走
猛暑のサバイバルマッチをC.ダ・マッタが9位、O.パニスが12位でフィニッシュ
2004年3月21日(日)(マレーシア・クアラルンプール発)
F1世界選手権第2戦マレーシアGPの決勝レースが3月21日(日)マレーシアのセパン・サーキットで行われた。70%以上の投票率を誇る、5年に1度のマレーシア総選挙投票日と重なり、さらに、時差のあるヨーロッパでのテレビ放映も考慮され、通常のF1GPより1時間遅延されて午後3時に56周の決勝レースがスタート。気温34度、路面温度42度という蒸し暑さの中で、ひとつのGPに使用出来るエンジンを各車1基に定めた厳しい新規定の下、ドライバーを含むチームスタッフの耐久力が問われるサバイバルマッチが繰り広げられた。
パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、スタートで数台をパスしたものの、その後の混乱で2周目には、クリスチアーノ・ダ・マッタが14位、オリビエ・パニスが18位と後退。終盤46周目には、オリビエ・パニスが、無線の不調から予定外のピットイン。さらに、ピットレーンでの速度超過から、再ピットインを余儀なくされる波乱もあったが、クリスチアーノ・ダ・マッタが9位、オリビエ・パニスが12位で完走を果たした。
優勝は、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)であった。
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/02
決勝:9位 55周/56周
「困難なレースだった。公式練習で満足に走れなかったことは、昨日の予選には影響しなかったものの、やはり、決勝レースには影響を及ぼした。レース中はアンダーステアに悩まされ、ピットストップの際に修正を試みたが叶わなかった。スタートは上手く行き、第1コーナーでは、8位まで順位を上げたが、第4コーナーで大きく膨らみすぎてしまった。ピットストップで挽回をはかったが、9位が精一杯で、ポイントの獲得はならなかった」
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
決勝:12位 55周/56周
「スタートは上手く行き、順位を2つ上げたが、誰かに追突されたようで、スピンを喫してしまった。その後、順位を取り戻すために全力で走り、無線の不調から予定外のピットストップをするまでに10位まで挽回していた。TF104の調子も良く、ハンドリングも良かっただけに本当に残念だ。今日は、ポイントを獲得出来たはずだった。しかし、チームが全体的なパッケージを改善するために努力してくれたことに感謝している。バーレーンでの次のレースを楽しみにしている」
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「2台をトップ10で完走させ、ポイントを獲得するという目標を果せなかったことは本当に悔しい。スタートは良かったが、2人のドライバーが、最初の周回で困難を抱えてしまった。その結果、序盤での上位進出は難しくなったが、追い上げを図っていた。しかし、無線の不調からオリビエ・パニスが予定外にピットインしてしまい、挙句にピットレーンでのスピード超過から再ピットインのペナルティを受けてしまった。2台が完走し、メルボルンよりもはるかにパフォーマンスを発揮出来たことには満足している」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「1周目に順位を落としてしまったために、ポイントの獲得には至らなかった。しかし、この厳しい条件で完走出来、週末を通して、速さを取り戻せたことは、今後へと繋がる。次戦バーレーンでは、さらに速さを身に付けてポイント獲得を目指す」
冨田 務 : TMG会長兼チーム代表
「2台完走し、信頼性は実証したが、順位は満足行くものではなかった。前戦よりも上昇機運にはあるが、もっと速くならなくてはいけない。最初の周回で遅れてしまったのも不運だった」
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