第3戦 バーレーンGP 2004

2004年03月29日(月)

パナソニック・トヨタ・レーシング 中東初のF1開催 バーレーンGPへ

未知の新設サーキットで繰り広げられる戦いを前に、ポイント獲得へと体制を整える

2004年3月29日(月)(バーレーン発)


F1世界選手権第3戦バーレーンGPが、4月4日(日)にバーレーン・インターナショナル・サーキットで、中東初のF1GPとして開催される。2002年2月に、それまでの“バハレーン”から“バーレーン王国”として改められた立憲君主国は、アラビア湾の中西部に位置する33の小さな島々で構成される。その中で最大の島が首都マナーマのあるバーレーン島で、面積は奄美大島とほぼ同じ709平方km。バーレーン・インターナショナル・サーキットは、バーレーン島のほぼ中央に位置し、全長5.417kmの新設コースは、7本の直線と12のコーナーが組み合わされ、高低差は17m。

クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16
「マレーシアGPでの9位と、今シーズン2回目の2台完走は、我々がシーズン序盤戦からポイントを獲得できる可能性があることを示すことができた。バーレーンの新サーキットは、我々全てに、戦いへの試練を与えるだろうが、私にとっては、昨年来、初のF1で試練を積んできた経験を活かし、いち早く自分のものにすることが出来ると信じている。2003年シーズンのサーキットがほとんど初めてのサーキットだったことからも、この週末への自信はある。昨年、ライバル達に追いつくことが出来たが、今週末も同等に戦えるだろう。バーレーンGPは、多くの理由からも、F1にとって、とても重要なイベントとなるので、きっと楽しいレースが出来るものと期待している」

オリビエ・パニス : カーナンバー17
「個人的には、ただ単に、F1カレンダーに新しいサーキットが加わったということではなく、新しい国、違う文化、そして、新しい人々と出会う機会を与えられたということがとても新鮮だ。私はバーレーンのサーキットに行ったことはないが、コースレイアウトを学ぶなどして、本当にGPを楽しみにしている。全てのドライバーと同じく、木曜日に初めてコースを確かめることになるが、これこそ、真のチャレンジと言えるだろう。完全に新しいサーキットで戦ったのは2001年のインディアナポリス・スピードウェイ以来となるが、私は、新しい状況と条件を前に、今週末へと体制を整えるべく、素早く順応出来ると思っている。マレーシアでの全体的なパフォーマンスからも、我々は、正しい方向を見据えており、さらに進化を推し進めるつもりだ」

リカルド・ゾンタ : カーナンバー38
「ここ2戦を終えて、金曜日の公式練習における私の役割が、セットアップだけではなく、週末のタイヤ選択にも大きく貢献出来ることを実証できた。バーレーンでは、金曜日に我々が3台を走らせることで、さらに有利と思われる。これは、新サーキットで、初日に、より多くのデータを収集できることを意味し、決勝レースで、好成績へと結びつけるチャンスとも言える。トヨタTF104と、RVX-04エンジンは、第1戦から100%の信頼性を発揮しており、この信頼性は、今週末も大きな力になるだろう。結果を予想するのは難しいが、チェッカーフラッグをくぐることが出来れば、今シーズン初のポイント獲得も可能かもしれない」

マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター
「バーレーンは、誰にとっても未知であり、F1カレンダーの中でもエキサイティングなレースになるに違いない。私が始めて新サーキットで戦ったのは、1999年マレーシアGPに遡るが、新サーキットでのレースは、いかに迅速にチームとドライバーがサーキットを学ぶかが、F1カーの戦闘力と同じくらいレース結果に大きく影響する。コース図を見る限り、バーレーンのコースは、マレーシアと同じくテクニカルコースであり、チャレンジングに思える。従って、何としてでも、3戦連続完走を目指したい。マレーシアではポイント獲得まで、ほんの数秒だったことを思えば、日曜日に2台が完走を果たせば、ポイントが獲得できない理由はないはずだ」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「我々トヨタの短いF1参戦経験の中で、初めて他チームと条件を同じくして、今週末、新サーキットでのGPに臨むことになる。チームのパフォーマンスについては、オーストラリアからマレーシアの間に全体のパッケージを改善したことに満足しており、今週末のバーレーンで、新たな進化を発揮できるものと思っている。我々は、長期的視野に立ち、これまでに遭遇した問題を修復すべく、すでに全力を注ぎ込み、立ち向かっている。今後の16レースで、さらに上位グリッドへと上りつめることを保証する」