第3戦 バーレーンGP 2004

2004年04月03日(土)

バーレーンGP - 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、初開催のパーレーンGPでオリビエ・パニス、クリスチアーノ・ダ・マッタ共にそろってのトップ10入りという素晴らしい予選結果を残した。

各チームの代表者やドライバー達もこのバーレーンのサーキットについて、面白いレイアウトとテクニカルな構成になっている点に感心している。世界の頂点に立つドライバー達にとっても、攻略するのは簡単ではなく、そしてレーシングラインを外すと埃でとてもスリッピーになるためにかなり大変なレースになることが予想される。

パニスは、1分31秒686をマークして8番手から、ダ・マッタは1分31秒717で9番手グリッドから決勝のスタートを切ることとなった。しかし、オリビエがスタートを切る偶数グリッドは通常クルマが走行するラインではなく埃で汚れているために彼には最初から困難な状況が待ち受けている。通常他のサーキットでは、グリッドの位置はそれほど大きな問題ではないが、埃っぽいサーキットでは、重要な問題となってしまう。ハンガリーGPのハンガロリンクのように状況が良くなればよいのだが。

厳しいスタートとなった今シーズン、ようやく調子が出てきたパニスは「あきらめずにこれまで頑張ってきたチームを祝福したい。予選のアタックも良かったし、これまでの2レースのように信頼性を示すことができれば、ポイントは獲得できるはずだ」とコメントしている。

「走り始めから好調だったわれわれは、予選で前の方に進むことができた。僕は午前中の練習走行で7番手だったし、クルマの調子は良い。シャシーとタイヤのパッケージはスムースな路面にマッチしていて、それによって2台共にトップ10に食い込むことができた」とダ・マッタはコメントしている。

フェラーリチームはまたしてもフロントローを独占。1分30秒139でMシューマッハーが3連続のポールポジションを獲得、チームメイトのRバリチェロのタイムは1分30秒530だった。BMWウイリアムズのドライバーが2列目を占め、JPモントーヤが1分30秒581で3番手、Rシューマッハーが1分30秒633で4番手。そして3列目は前の2列のようにBARホンダチームのものとなって佐藤琢磨が1分30秒827、Jバトンが1分30秒856で5番手、6番手となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「この結果は、メルボルン以来チーム全員が頑張って来たことによってもたらされたものだ。現在のように厳しい戦いとなっているF1にあって2台共にトップ10グリッドを得たと言うことは素晴らしいことだ。クルマのバラスは良く、ドライバーもしっかりと走ってくれた。そして大切なことだが、われわれのタイヤ選択には満足している。1ラップアタックの速さがありそして、安定した性能を発揮しているので、ポイント獲得はできそうだ」とコメントしている。

今回、サーキットに登場するトヨタ車はTF104だけではない。バーレーン・インターナショナル・サーキットの主要スポンサーであるトヨタは、高級車のレクサスをオフィシャルカーとして提供している。