第3戦 バーレーンGP 2004
2004年04月03日(土)
バーレーンGP予選 新設サーキットで2台が予選トップ10入り
O.パニスが予選8番手、C.ダ・マッタは予選9番手。ポイント獲得へ着実な手応え
2004年4月3日(土)(バーレーン発)
F1世界選手権第3戦バーレーンGPの公式練習3回目と4回目に続き、公式予選が行われた。
バーレーン王国は、宗教の自由は認められているが、国民の85%がイスラム教の信者であり、イスラム暦に従い木曜が週末となり金曜が休日。土曜、日曜は平日となるが、中近東で初開催のF1GPを前にした予選には、“ブルカ”と呼ばれる布で全身を覆った女性と、多くが口髭を蓄えて、白い“トゥーブ”をまとった男性などがバーレーン・インターナショナルサーキットへと詰め掛けた。
午前9時から45分間行われた公式練習3回目では、オリビエ・パニスが1分31秒962で12番手。クリスチアーノ・ダ・マッタが1分32秒183で13番手。続いて午前10時15分から45分間行われる予定だった公式練習4回目は、最終コーナーの縁石でパンクが相次いだために、修復作業を行い5分遅れで開始され、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分30秒499で7番手。オリビエ・パニスが1分30秒934の10番手で、午後に2回行われる公式予選に臨む事となった。
これまでより1時間早く、午後1時から行われることになった公式予選1回目は、気温31度、路面温度49度の中で、前戦マレーシアGPの成績順にタイムアタック。9番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分31秒329で12番手。12番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分31秒001で5番手。その後、午後2時から行われた決勝グリッドを決める予選2回目は、予選1回目の成績の逆順でタイムアタック。9番目にコースインしたクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分31秒717で予選9番手。16番目にコースインしたオリビエ・パニスは、1分31秒686で8番手となり、明日行われる中近東初のF1GP決勝レースへと挑むこととなった。
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
予選1回目: 5番手 1分31秒001(トップと1.033秒差)
予選2回目: 8番手 1分31秒686(トップと1.547秒差)
「今シーズンは、異なる問題を抱えてスタートしてしまったが、スタッフ全員が良く頑張り、改善を推し進めてくれた。そして、今、我々は、毎レースごとに最適化を図り、着実な進歩を見ることが出来る。今日の予選は、満足できるもので、トップ10に2台が入れたことは、さらに、強力なマキシマムアタックを可能にしている。我々は、正しい戦略を見出しており、これまでの2戦で実証した信頼性とともに、明日の決勝レースでは、何としても完走し、ポイントを獲得せねばならない。チームは一団となり働いており、今日は、その成果が発揮された」
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/02
予選1回目:12番手 1分31秒329(トップと1.361秒差)
予選2回目: 9番手 1分31秒717(トップと1.578秒差)
「このバーレーンでのパフォーマンスと、今朝の公式練習の結果には驚いている。TF104が、ここのスムーズな路面に合っているとは思っていたが、ミシュランタイヤも我々に味方してくれた。予選では、初めのセッションでは、少量の燃料でアタックを試みたが、路面は、今朝と同じくらいに荒れていた。2回目のタイムアタックは、燃料を満たして走行したが、9番手を確保することが出来て満足している。トップ10に2台が入ったことで、2週間前にマレーシアで惜しくもポイントを逃した雪辱を晴らすことが出来ると思う」
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「ドライバーとチームは、良くやってくれた。この2日間は、シーズンの開幕からハードワークをこなしてきたパナソニック・トヨタ・レーシングにとって、実りが多いものだった。トップ10に2台を入れるということは素晴らしい成果であり、TF104はバランス良く仕上がり戦闘力を備えることが出来た。これまで実証してきた信頼性を考慮すると、明日、ポイントを獲得出来る可能性は十分にある。昨日の公式練習で選択したミシュランタイヤの素晴らしさは、今日のパフォーマンスで実証出来た。我々は、タイヤの1周での瞬発力に満足するとともに、明日は全てに期待している」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「再び2台を予選トップ10に入れることが出来、我々の進歩を実感している。明日の決勝も暑いレースが予想されるが、ポイント獲得のチャンスも大いにあるので、2台揃っての上位入賞を目指す」
冨田 務 : TMG会長兼チーム代表
「今日は、とても良い1日だった。予選ベスト10に2台が入り、それも全くトラブルフリー。さらに、公式練習から予選へと、一貫した仕上げと作戦がとれるようになったことが、とても嬉しい。明日も、この流れを完結させるために、チームの総力をあげて頑張る」
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