第3戦 バーレーンGP 2004
2004年04月04日(日)
バーレーンGP - 決勝レポート
初開催となるバーレーンGPにおいてオリビエ・パニスが9位、クリスチアーノ・ダ・マッタが10位でフィニッシュし、パナソニック・トヨタ・レーシングチームは連続して目前のポイントを逃す惜しい結果となった。
パニスとダ・マッタは8番手、9番手のスターティンググリッドを獲得し、チームは軽い燃料で、最初のピットインまでの間隔を短くする作戦をとった。パニスは、自身のグリッドポジションをキープして1周目を終了したが、ダ・マッタの方はオープニングラップに4つポジションを落としてしまった。最初のピットストップを終了して戦列に復帰した時に、両車は11位、12位となったが、その後順位を上げるべく頑張った。
パニスは、全57周の6周目に最初のピットストップを行ったが、彼の3周後にピットストップを行ったジャガーのMウエーバーに前に行かれて、最終的にポイントを逃した。
「レースを走り切り、たった2秒差でポイントを逃してしまい、フラストレーションなんてものじゃないよ。これほどテクニカルで、ラインを外したらスリッピーなコースで20台中17台が完走を果たすとは驚きだ。これが現在のF1の凄さを示している。次のイモラでは全力を尽くすしかない。そしてここバーレーンではわれわれは多くのものを得たと思う」とパニスはコメントしている。
パニスは、6周、20周、そして37周目にピットインを行い、ダ・マッタも同じ作戦をとって、パニスの1周後にピットインを行い、最終的にパニスに12秒差、10位でレースをフィニッシュした。
「若干ラインを外れて第4コーナーに入ったら少しだけ大回りして、ポジションを4つ落としたんだ。その後全力で頑張ったけれど、僕らはほんの少しペースが上がらなかった。この点が3週間後にイモラから始まるヨーロッパラウンドで何とかしなくてはならないことだ」とダ・マッタはコメントしている。
Mシューマッハーは、2004年シーズン開幕3連勝を達成、チームメイトのRバリチェロがこれに続いてフェラーリチームが今季2回目の1-2フィニッシュを成し遂げた。BARホンダのJバトンが2連続の3位、ルノーのJトゥーリを挟んでバトンのチームメイト佐藤琢磨が5位でフィニッシュした。ルノーのFアロンソが6位、そしてBMWウイリアムズのRシューマッハー、ジャガーのMウエーバーの順。
パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「これまでの2004年シーズンは、われわれを含め、わずか4チームしか完走100%を果たしていない。ポイントゲットできなかったことにはフラストレーションを感じるが、ポイント獲得もそう遠いことではないという自信がある。ここバーレーンで競争力を増したことに対してサーキットの現場とケルンの工場の全てのスタッフにおめでとうと言いたい。これは、われわれが目指す目標に至る過程なのだ。積極的な作戦で最初のピットストップが功を奏した。クルマの信頼性とタイヤ性能の安定性からも作戦は正しかった。ここバーレーンで持てる力の限りを出し切り、多くの好材料を得て前進した。イモラではもっとクルマを良くして必ずやポイントを獲得することだろう」とコメントしている。
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