第4戦 サンマリノGP 2004

2004年04月23日(金)

サンマリノGP - 練習走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、2004年GPシーズン最初のヨーロッパにおけるイベントであるサンマリノGP初日、練習走行の2セッション総合順位でオリビエ・パニスが1分22秒768で13番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが1分22秒780で14番手、そしてリカルド・ゾンタが1分23秒161で16番手という結果だった。

チームはこのイモラサーキットに向けて空力、軽量、低重心などTF104のシャシーにいくつもの改良を加えて乗り込んだ。

「かつてこのイモラは僕らにとってはあまり楽しい場所ではなかったが、シャシーの開発が進んで、実り多き初日だった。タイヤ選択の前にもう一度慎重にデータを分析しなくてはならないが、セッティングの方向性は良いと思う」とパニスはコメントしている。

「クルマに改良を加えて最も良くなったのは、セットアップがし易くなったことだ。これは、どのような状況でもプラスとなことだし、特に走行時間帯が限られている時には大きなプラスだ」とダ・マッタはコメントしている。

第3ドライバーのゾンタに第2セッションの終了15分前にトランスミッションのトラブルが発生してしまい走行を中断せざるを得なかった。「後輪がロックしてしまって止まらざるを得なかった」と彼はコメントしている。

初日の第1セッションで、まだコースがベストな状況ではないと思われる中でフェラーリのMシューマッハーが1分20秒084をマークした。2台のBARホンダ、Jバトンが1分20秒966、佐藤琢磨が1分21秒159で2番手、3番手に続き、シューマッハーと同じく第1セッションで1分21秒443をマークしたフェラーリのRバリチェロの前に割って入った。マクラーレン・メルセデスの Kライコネンが1分21秒586で5番手、ルノーのJトゥルーリが地元で1分21秒604をマークして6番手となっている。

シャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「かつて苦しんだコーナーの縁石を処理しながらも、基本的になかなか良いタイムをマークできている。TF104は縁石をうまく処理できている。他のコースに比べてタイヤセットの違いが明確ではないので、最終的なタイヤ選択前にデータをより詳しく分析しなくてはならない」とコメントしている。

今年、イモラは1994年に亡くなったオーランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナ、2人の事故から10年目を迎えた。
「あの事故以来、イモラに来るときはいつも複雑な気持ちだった。そして今週末は特に彼らのことが強く思い出されるだろう」とパニスはコメントした。