第4戦 サンマリノGP 2004
2004年04月23日(金)
第4戦サンマリノGP公式練習 ヨーロッパラウンド初戦へ攻略開始
サード・ドライバーのリカルド・ゾンタも加わり、鬼門の難コースで着実にセットアップ
2004年4月23日(金)(イタリア・イモラ発)
F1世界選手権第4戦サンマリノGPの公式練習が4月23日(金)イタリアのイモラ・サーキットで開始された。
アイルトン・セナが逝って10年。伝説となった天才ドライバーを偲びつつ、今年もまた世界最速を競うF1ドライバー達がイモラ・サーキットに集結した。
金曜日に2回、土曜日午前中に2回行われる公式練習の1回目は、午前11時から1時間にわたり、快晴のもと、気温22度、路面温度24度、湿度57%というコンディションで開始された。サード・ドライバーのリカルド・ゾンタも加わり3台体制で臨んだ公式練習の1回目では、リカルド・ゾンタが1分23秒161の10番手でチームをリード。午後2時から1時間行われた公式練習2回目は、気温は25度とやや上昇したものの路面温度は22度へと若干下がり、オリビエ・パニスが1分22秒768の13番手でチームをリードした。
クリスチアーノ・ダ・マッタ : カーナンバー16 シャシー:TF104/04
公式練習1回目:18番手 1分24秒752(トップと4.668秒差) 12周
公式練習2回目:14番手 1分22秒780(トップと1.814秒差) 23周
「公式練習1回目は難しかったが、公式練習2回目では、かなり良くなった。我々がイモラ・サーキットに向けて開発した数々の部品で、バランスの向上を図ることが出来た。新しいフロントとリアのウィングと、細かなエアロダイナミクスの改善は、高いダウンフォースを生み出している。さらに軽量化と低重心化を達成したが、我々は、より高いスピードを身につけるために頑張らなくてはならない」
オリビエ・パニス : カーナンバー17 シャシー:TF104/03
公式練習1回目:15番手 1分23秒790(トップと3.706秒差) 13周
公式練習2回目:13番手 1分22秒768(トップと1.802秒差) 22周
「計画的にプログラムを遂行しており、公式練習の初日としては、納得のいく1日だった。我々は、2つのセッションを通して異なるセットアップで解決策を試し、最良のバランスを見出すことが出来た。また、午後のセッションでは、決勝レースのタイヤ選択へ向けて、貴重なデータ比較も行え、着実な手応えを得ることが出来た」
リカルド・ゾンタ : カーナンバー38 シャシー:TF104/06
公式練習1回目:10番手 1分23秒161(トップと3.077秒差) 20周
公式練習2回目:19番手 1分23秒500(トップと2.534秒差) 20周
「成果を得られた一日だった。タイヤ評価のための、いくつかの貴重なデータも収集出来た。コースコンディションは、今朝こそ刻々と変わっていたが、午後の公式練習2回目の時点では安定し、良い条件で走ることが出来た。しかし、残念ながら、公式練習2回目は、ミッションの不具合に見舞われ、リアの駆動がロック。早めに走行を切り上げることになってしまった」
マイク・ガスコイン : シャシー部門 テクニカルディレクター
「ヨーロッパラウンドへ向けて有益で、自信の得られるスタートとなった。ここイモラでラップタイムの向上をはかるためには縁石の攻略が必須だが、過去我々はその難題に苦しんできた。しかし、今日のTF104は、ハンドリングも良く、バランスも得ることが出来た。また、両方のセッションで、2つのタイヤを評価することも出来た。非常に些細なコンパウンドの違いであったが、午後の走行から、さらに、意義深いデータを得ることも出来た。リカルド・ゾンタは、ギア・ボックスのトラブルと思われる不具合でストップしてしまったため、原因を究明せねばならない。しかし、予想よりも、はるかに良い一日であった」
高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「過去2年間苦しんだイモラ・サーキットにおいて、問題を克服すべく、さまざまなセットアップをトライし、手応えを得ることが出来た。また、タイヤのデータも充分に収集することが出来たので、明日午前中の公式練習で予選タイムアタックへ向けて仕上げを行う」
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