第4戦 サンマリノGP 2004

2004年04月25日(日)

サンマリノGP - 決勝レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスは、サンマリノGPにおいて11位でフィニッシュし2004年完走率100%を持続している。一方、チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、レース半ばに不運にもコースオフしてレースを終えてしまった。

パニスは、3ピットストップ戦略によって9周目、26周目、そして42周目にピットインを行った。レースの終盤にはマクラーレン・メルセデスのDクルサードと接戦を演じて0.8秒差で彼を抑えてフィニッシュした。

「いつものようにチームのみんなが本当に頑張ってくれた。ここイモラでは縁石をうまく使って走ることが重要なのだけれど、テストコースのポール・リカールに特別なシケインを造って、このレースに向けて準備したんだ。開幕のメルボルンから続けてきた努力によってクルマは良くなってきているが、まだレース中のペースを速くするために頑張らなくてはならない」とパニスはコメントしている。

パニスとダ・マッタはレースの序盤で一緒に走行していたが、ダ・マッタに不運が降りかかった。

「青旗を振られたのにラインを譲らなかったとしてドライブ・スルーペナルティーを受けてしまった。そしてピットに入ったときにトラブルが発生してしまったんだ。ピットストップの際にはいつも2つのボタンを押す、最初はピットレーンのスピードを制御するボタン、そして次ぎにピットからの再スタートをプログラムするためのボタン。このスターティングボタンは、トラクションコントロールを解除してしまう。でも僕はその時、実際にはピットを通過するだけでストップしなかったからそのボタンは必要なかった。結果として、再びコースインし最初のシケインにさしかかったときトラクションコントロールが効かなくてコースオフしてしまった。僕のミスだし、本当に悔しい」とダ・マッタはコメントしている。

フェラーリのMシューマッハーは、最初のピットインまでBARホンダの Jバトンにリードされながら逆転して2004年シーズン勝率100%をキープした。BMWウイリアムズのJPモントーヤが3位、ルノーのFアロンソとJトゥルーリが4位、5位。フェラーリのチームメイトRバリチェロが6位、BMWウイリアムズのRシューマッハーが7位、マクラーレン・メルセデスの Kライコネンが8位となった。

シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは「クリスチアーノのトラブルで完走率100%を持続できなかったのは残念だ。しかし、オリビエがこれからもなおクルマの開発が必要な状況下にあっても再びわれわれの高い信頼性を実証してくれた。今は下位に甘んじていて、まずポイント獲得を目標にしているが、これまでもわれわれのクルマ向きではないこのサーキットで、この結果は落胆すべきではない。TF104向きの次回バルセロナ前に頑張ってクルマを良くする作業を続ける」とコメントしている。