第4戦 サンマリノGP 2004

2004年04月30日(金)

パナソニック・トヨタ・レーシング F1ムジェロ合同テストに参加

O.パニス、C.ダ・マッタとR.ゾンタが次戦スペインGPを目前に合計3400km近くを走破

2004年4月30日(金)(イタリア・ムジェロ・サーキット発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、4月27日(火)から4日間にわたって、イタリア・フィレンツエの北に位置するムジェロ・サーキットで行われたF1合同テストに参加した。

前戦サンマリノGPから、来週に迫ったスペインGPまで、わずか2週間のインターバルながら、世界選手権を戦うF1チームは、開発の手を休めることはなく、進化は続けられる。

一周5.245kmのムジェロ・サーキットで行われた合同テストは、初日の27日(火)と翌28日(水)に、クリスチアーノ・ダ・マッタが様々なサーキットへ向けてのセットアップおよびタイヤのテストを行い、後半の29日(木)と30日(金)は、オリビエ・パニスが“トヨタTF104”のテストを引き継いだ。また、サード・ドライバーのリカルド・ゾンタは、4日間を通してテストに参加。来週行われる第5戦スペインGPでのポイント獲得を目指し、数多くのテストを行った。

オリビエ・パニス: トヨタTF104/06
  ベストラップ:1分20秒113  周回数:107周 
「最終日の金曜日こそ雨で走行距離が制限されたが、全体的には良いテストであった。木曜日は、ブレーキングや縁石でのより良い挙動を得るために、数多くの調整作業を行った。午後になってサーキットのコンディションは大きく変わったが、良いセットアップを見つけ、クルマのフィーリングは改良された。さらに、5月9日にバルセロナで行われるスペインGPへ向けてタイヤ・コンパウンドのテストを行い、有意義な結果を得た。その日の午後は、エンジン交換のために走行を止めざるをえなかったが、R.ゾンタが残りのプログラムをカバーしてくれた」

リカルド・ゾンタ: トヨタTF104/05
  ベストラップ:1分20秒120  周回数:360周 
「私はムジェロ・サーキットでの長い一週間を過ごし、多くの距離を走破した。火曜日は100周以上のラップを重ねることが出来、ブレーキや戦略に関するプログラムを完了した。水曜日はスペインGPへ向けてのタイヤ評価テストを行ったが、午後は、油圧系トラブルを抱え走行を中断した。木曜日にはトラクションコントロールのチューニングや冷却系のテストを行いながら、集中してロングランテストを行った。全体的に、非常に忙しい一週間となったが、我々はバルセロナへ向けて多くのことを試し、いくつかの小さな改良を行うことが出来た」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: トヨタTF104/06
  ベストラップ:1分20秒453  周回数:178周
「ムジェロ・サーキットは高速と低速のコーナーをバランスよく備えており、それは数多くの他のサーキットへ向けての準備のために役立つ。初日の火曜日は今後のシーズンへ向けて全体的なセットアップを行った。最初はアンダーステアに苦しめられたが、その問題を解決した後は有意義なテストを行うことが出来た。水曜日はスペインGPへ向けてミシュランタイヤのテストを行った。我々は、次戦スペインGPの行われるバルセロナ・サーキットにおいて数多くのテストを行ってきており、今年これまでに戦ってきたサーキットよりは、我々の車にマッチしていると思う。そしてそれは、私が最初にF1でのポイントを獲得した、昨年のスペインGPの再現を目標に出来ることを意味している」

2004年F1世界選手権第5戦スペインGPは、来週5月9日(日)、スペインのバルセロナ・サーキットで決勝レースが開催される。