第5戦 スペインGP 2004

2004年05月07日(金)

スペインGP - 練習走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、カタルニアサーキットで行われるF1世界選手権第5戦、スペインGPの初日、順調な滑り出しを見せた。

トヨタのF1カーは、ハイスピードサーキットのバルセロナとは、比較的に相性が良いため、チームとして、今シーズンの初得点をスペインGPで期待している。

チームの第3ドライバー、リカルド・ゾンタは、1分16秒360をマークして初日の総合5番手となっており、クリスチアーノ・ダ・マッタは、1分16秒833で10番手、オリビエ・パニスは1分16秒925で11番手とまずまずの滑り出しを見せている。とりわけゾンタは、第2回目のセッションでは3番手のタイムを記録した。

ゾンタは、「午前中のセッションではタイヤの比較と4月末にムジェロで行ったテストでパフォーマンスアップした色々なことの確認作業に集中し、結果も出せた。そして午後は、ロングランに集中し、多くの良いデータを得ることができた」とコメントしている。

バルセロナのサーキットは、特にリヤタイヤにかかる負担が大きく、クルマのセットアップを行う上では、それをどう処理するかが難しく、重要なポイントとなる。

「コースが混雑している状況で僕の最速タイムが記録されているのを見てもセットアップの方向性は良いと思う」とパニスはコメントしている。また、ダ・マッタは「コースコンディションが変化する中では正確にセットアップの比較をするのは難しい。それに、今日はコースがとても埃っぽくて、風も強かった。まだやらなくてはならないことはあるけれど、今日消化したプログラムには満足してるよ」とコメントしている。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー担当テクニカルディレクター、マイク・ガスコインは「ここでのタイヤ選択はとても興味深いものになるだろう。そして全ての解析には細心の注意をはらわなくてはならない。リカルドがタイヤ比較を行い、3人のドライバー全員によって今日のプログラムを遂行することができた。バルセロナで特に重要であるタイヤへの負担をかけすぎないようにし、なおかつ決勝での安定したペースを保つためのクルマのバランスに3人とも満足していたのが心強い。全体的に今日はコンペティティブな1日だった」とコメントしている。

フェラーリのMシューマッハーが1分15秒658で本日の最速タイムを記録。2番手にはBARホンダのJバトンが1分15秒935で続き、彼らのチームメイト達、Rバリチェロが1分16秒033で3番手、Aデビッドソンが1分16秒188で4番手でゾンタの前に割って入り、6番手に1分16秒433でBMWウイリアムズのRシューマッハーがつけている。