第5戦 スペインGP 2004

2004年05月08日(土)

スペインGP - 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスが、明日決勝を迎えるF1世界選手権第5戦スペインGPで今シーズン最高グリッドの7番手からスタートすることとなった。パニスのタイムは1分16秒313であったが、チームメイトのクリスチアーノ・ダ・マッタは、1分17秒038で僅かにトップ10グリッドを逃して、11番手からのスタートとなった。

37歳のパニスは、2回目の練習走行で電気系のトラブルを抱え、満足に走れなかっただけに、この予選結果に喜んでいる。

「アタックの周は本当に良かった。チームはコンマ何秒かを削る作業に頑張ってくれた。このサーキットでは各チームが多くのテストを行っているので、タイムが接近している。例えば、僕があとコンマ数秒速かったら4番手のグリッドを得られた。クルマは勇気づけられるパフォーマンスを示しているので、今年初のポイント獲得をこの好ポジションから成し遂げたい」とパニスはコメントしている。

ダ・マッタは、1回目の予選セッションで1分16秒758のタイム記録していただけに、表情は暗い。

「いくつかの理由によってアタックラップでアンダーステアーが出たと思われる。風も一つの要因で、全般的なコース状況は毎周のように変化をしていた。アンダーステアーの分を取り戻そうと頑張ったけれど、ちょっと攻めすぎてしまった。予選セッションの合間に何かが変わってしまったようだ。その原因を突き止めなければ・・」とダ・マッタはコメントしている。

フェラーリのMシューマッハーが1分15秒022で5戦中4回目のポールポジションを獲得、BMWウイリアムズのJPモントーヤが1分15秒639で2番手、BARホンダの佐藤琢磨が1分15秒809で日本人ドライバーとして予選最高位の3番手を獲得。4番手に1分16秒144でルノーのJトゥルーリ、以下、フェラーリのRバリチェロが1分16秒272、BMWウイリアムズのRシューマッハーが1分16秒293で続いた。

パナソニック・トヨタ・レーシングのエンジン担当テクニカル・ディレクターのルカ・マルモリーニは「この結果はとても良いと思う。オリビエが今日われわれが望んでいたポジションを獲得してくれた。4、5番手のタイムからはほんの僅かの差だ。クリスチアーノは、アンダーステアーがひどくなってしまって1回目予選の好調さを再現できなかった。2回目の練習走行で電気系のトラブルが発生してしまってオリビエがあまり周回できなかったことを考えるとこの結果は心強い。ここまでエンジンは頼もしいので、明日の決勝もこの調子で行ってほしい。目標から言えば、ポイント獲得に向けた今年最高のポジションを得ることができた思う」とコメントしている。