第5戦 スペインGP 2004

2004年05月14日(金)

F1GPハイシーズンを前に ポールリカール合同テストに参加

長短2種類に設定されたコースでO.パニス、C.ダ・マッタとR.ゾンタが合計2800kmを走破

2004年5月14日(金)(フランス・ポールリカール・サーキット発)

パナソニック・トヨタ・レーシングは、5月11日(火)から4日間にわたって、ホームサーキットである、南フランス・ポールリカール・サーキットで行われたF1合同テストに参加した。

F1世界選手権は、伝統の公道レースとなる次戦モナコGPから、わずか5週間の間に4戦が行われる過密スケジュールとなりハイシーズンを迎える。今回のテストはその連戦へ向けて重要な開発の場となった。

様々なコース設定が可能なポールリカール・サーキットは、前半の11(火)、12日(水)は5.810km、後半の13(木)、14日(金)は4.157kmのコースが使用され、O.パニスは、4日間に渡って参加。サード・ドライバーのリカルド・ゾンタが11日と12日、クリスチアーノ・ダ・マッタが13日と14日の2日間、各々 “トヨタTF104”のテストを行った。

オリビエ・パニス: トヨタTF104/02  周回数:247周
 ベストラップ:1分11秒815(ショートコース) 1分33秒165(ロングコース)
「今週は、この後行われる3つのレースのために、ミシュランタイヤの大規模なテストを行い、私は4日間フルに参加した。テスト前半は長距離に設定したコースで、カナダGPと、ニュルブルクリンクで行われるヨーロッパGPへ向けて走り込みを行った。水曜日と木曜日は、悪天候に見舞われ、予定されたテストの全てを遂行することは出来なかったが、最終日の金曜日は、短く設定したコースでモナコGPへ向けてのテストを行うことが出来、良い感触を得られた。現実的に考えて、モナコGPが今年のベストレースになるとは思っていない。しかし、バルセロナでの前戦スペインGP同様に、最善を尽くして可能な限り高いポジションで予選通過し、出来るだけ上位でフィニッシュを果たしたい。スペインGPのように上手く予選グリッドを得られれば、良い結果がついてくるだろう」

クリスチアーノ・ダ・マッタ: トヨタTF104/06  周回数:177周
  ベストラップ:1分11秒843(ショートコース)
「私は、短くコースが設定されたポールリカールで、来週行われるモナコGPへ向けての2日間のテストに参加した。木曜日はツイスティなモナコのためにサスペンションとタイヤ構造のテストを行った。午前中はいくつかのトラブルに見舞われたが、この日の終盤に天候が悪化するまでに、有意義なテスト結果を得られた。金曜日は天候にも恵まれ、予想よりも早くテストプログラムを完了することが出来、良い一日となった」

リカルド・ゾンタ: トヨタTF104/06  周回数:150周
  ベストラップ:1分32秒875(ロングコース)
「火曜日はタイヤとソフトウェア、そして他の小さなパーツのテストを行い、非常に建設的な一日となった。ロングコースに設定されたポールリカール・サーキットで、終盤のにわか雨でテストが中断されるまでに100ラップ近くを重ね、トータルで600km近くを走破することが出来た。水曜日は断続的な雨によって変わりやすいコンディションのもとでのテストとなり、予定されていたテストをすべて完了することは出来なかった。しかし、ウェットタイヤのテストおよび細かなシャシーの設定を行うべく距離を重ねることが出来た。この後、我々は、パフォーマンスが改善されていることを期待して、モナコへと向けて出発する」

2004年F1世界選手権第6戦として行われる、モナコGPは、来週5月23日(日)、モナコ公国、モンテカルロの市街地特設コースで決勝レースが開催される。