第6戦 モナコGP 2004

2004年05月20日(木)

モナコGP - 練習走行レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングは、F1世界選手権第6戦のモナコGP初日練習走行をリカルド・ゾンタが8番手、クリスチアーノ・ダ・マッタが13番手、オリビエ・パニスが15番手で終えた。

モナコでは、高い縁石やすぐそこに迫ってくるガードレールによって早々に走行を中断させられるようなトラブルが起きやすいので、常に練習走行を問題なく終えるということが要求される。

トヨタのブラジル人第3ドライバーのゾンタは、モナコの決勝周回数、78周からそれほど少なくない合計64周をクリアーし、「われわれは、午後2回目の練習走行の終了までに多くのタイヤ比較作業をこなし、そして良いセットアップを見つけた。モナコの初日で重要なのは、クルマをクラッシュさせないことだ。もし、トラブルが起きて走行データが不足してしまうと、それを挽回するためにその後の時間が費やされてしまう。この点から見れば、われわれの調子は良いと思う」とコメントしている。

「クルマのバランスという点ではとても良いと思う。モンテカルロの路面はデコボコと角度の変化がすごく多く、過去にわれわれが不得意であったいくつかの部分のテストがここでできるという事にもなる。路面状況が刻々と変わったけれど、タイヤの選択については、ハッキリしたよ」とダ・マッタはコメントしている。

「モンテカルロは、コース上の混雑は、言い尽くされているけれど、ブラインドのコーナーが多く、もちろん抜くのが難しいことで知られている。だから、連続して均一のラップを刻むのが難しく、よってタイヤの選択が難しくなってくる。しかし、リカルドが頑張ってくれたのでこの週末に向けて良い下地が出来たと思う」とパニスはコメントしている。

シャシー担当のテクニカルディレクター、マイク・ガスコインは、「3人のドライバーが最初のセッションでクルマのリヤから来るハンドリングの悪さを指摘していたが、2回目のセッションでは、それも解消できた。クルマの信頼性は問題ないことが証明され、ドライバーからの指摘もない。まあ、モナコの初日であまり多くのことを望むことはできないけどね」とコメントしている。

フェラーリのMシューマッハーが1分14秒741のトップタイムを叩きだし、2番手にBARホンダのAデビッドソン(1分15秒141)。以下、フェラーリのRバリチェロが1分15秒319、ルノーのJトゥーリが1分15秒472、マクラーレン・メルセデスのKライコネンが1分15秒479、BARホンダのJバトンが1分15秒520の順。