第6戦 モナコGP 2004

2004年05月22日(土)

モナコGP - 予選レポート

パナソニック・トヨタ・レーシングのオリビエ・パニスとクリスチアーノ・ダ・マッタは、F1界魅惑のイベント、モナコGP決勝を13番手と15番手からスタートすることとなった。

過大な期待は持てなかった中でも、両ドライバーは、予選のアタックに満足している。狭く曲がりくねっているモナコの公道コースは、高いレベルのダウンフォースが要求されるが、チームは、過酷な78周レースでクルマの持てる最大限の力を発揮できると信じている。

「とても抜きにくいサーキットなので、できるだけ前のスタートポジションを獲得したいのは当たり前だ。僕は全力を尽くしたし、クルマのフィーリングも午前の練習走行より良かった。クリスチアーノと僕は、ジャガーと接戦を演じたけれど、なかなかペースに乗れなかった。シーズン中盤には計画通りにペースを上げられることを望んでいるけれど、今は、明日の良い結果を得られるように頑張るしかない」とパニスはコメントしている。

「グリップ不足に悩まされていて、現状では、クルマの持てる力を最大限に発揮した結果がこれだと思う。今日の予選には本当に満足している」とダ・マッタはコメントしている。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー担当テクニカルディレクターのマイク・ガスコインは「グリップが不足して予選は苦戦を強いられるのは分かっていたので堅実なレース戦略を選択した。タイヤの状況も良く、最良な選択だった。モナコの決勝は消耗戦になることが多く、われわれのクルマのバランスは悪くないので2台共に完走を目指す。そして、モナコでは何が起こるか誰にも分からない」とコメントしている。

ルノーチームのJトゥーリが自身初のポールポジションを獲得(1分13秒985)。これに0.36秒遅れでBMWウイリアムズのRシューマッハーが続いたが、木曜日にエンジン交換を行っているので決勝では10グリッド下げられる。これによって3番手のタイム1分14秒396のJバトンがセカンドグリッドからスタートすることになり、百分の数秒差の1分14秒408でトゥルーリのチームメイトFアロンソが続いた。6度の栄冠に輝くMシューマッハーは、1分14秒516で今シーズン初めてフロントローを逃し、マクラーレン・メルセデスのKライコネン1分14秒592の順となった。